盛り上がる消費の陰で膨れる借金
過剰消費の「ニーズ」があり、それを「支える」金融プラットフォームもあり、さらに、それを宣伝するルートもたくさんある。このように表面的には現(xiàn)在の社會には強力な原動力を持つ消費市場があるように見え、「過剰消費」を通して、若者が発展のボーナスを得ているように見える。
しかし専門家らは、中國の生産型社會から、消費型社會へのモデル転換期における若者の「過剰消費」は、方向性が歪み、一定のリスクが存在し、社會も注意を払う必要があると指摘している。
華南理工大學(xué)の法學(xué)教師で弁護(hù)士でもある葉竹盛氏は、「金融會社がインターネットプラットフォームを利用して広告を高い頻度で配信する行為は、若者を『クレジット消費』に溺れさせる『経済的アヘン』だ」と警鐘を鳴らしている。
一方、前出の劉準(zhǔn)教授は、「クレジット消費も消費スタイルの一つに過ぎず、広告やPR、メディアなどの影響を受けていることだけが原因ではない。むしろ社會の物質(zhì)や制度、観念のレベルこそ、密接な関係があると言える。消費の落とし穴が出現(xiàn)しているのはつまるところ、物質(zhì)レベルにおいて適切な消費商品がなく、制度レベルにおいても、効果的な監(jiān)督?管理が十分されておらず、個人においても、物欲が強い刺激を受ける社會において、盲目的に能力以上のことをしようとしており、さらには外部環(huán)境も『簡単に何でもできる』という間違った観念を植え付けようとしている。こうした間違った観念が総合的に影響を與えていると言える」との見方を示す。
そして、「若者というものは人生において不安定な段階にあり、一部の事業(yè)者が人が生來備えている『欲』を掘り起こし、心理學(xué)的ツールを使ってその『悪い部分』を掻き立て、消費欲を刺激することで、不合理で不健全な消費観念が形作られるよう人々を惑わしており、最終的に一部の若者をクレジット消費や過剰消費に陥らせてしまっている。そして、習(xí)慣的にクレジットで消費するようになり、個人の信頼を損なうだけでなく、家庭が崩壊したり、學(xué)業(yè)や成長にまで悪影響を及ぼす可能性がある」と強調(diào)する。
それらのリスクをいかに回避するかについて、劉準(zhǔn)教授は、「社會は若者に、消費の高度化を?qū)g現(xiàn)できるもっと多くの機會を與え、教育や告知を通して、過剰消費のタイプやその限界、それらがもたらす悪い結(jié)果などについて、明確に伝えていかなければならない。また、生活必需品が満たされ、サービスが発展する中で、合理的に楽しむために、理性的でバランスの取れた見方を養(yǎng)えるようにサポートしなければならない」と指摘している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年2月25日