2019年3月18日、青島港の黃島油ふ頭と前灣鉱石ふ頭、近くの青島西海岸新區(qū)の黃島海道。(人民図片) |
40メートルあまりの上空、約60度の角度、10數(shù)時(shí)間に及ぶ玉掛け作業(yè)……これは青島港(山東?。─稳簸ぅ飑`ン運(yùn)転士の王陽(yáng)さんが、數(shù)年前に就職した當(dāng)時(shí)に毎日繰り返していた作業(yè)の様子だ。3平方メートルに満たない操縦室で、頭を低くし、汗をぬぐいながら、苦労して技術(shù)を習(xí)得し、無味乾燥な作業(yè)に耐え、さみしさをやり過ごしてきた。「いつになったら頭を上げて仕事ができるようになるのだろう」という古參クレーン運(yùn)転士の願(yuàn)いがついにかなった。今や全自動(dòng)化コンテナふ頭となった青島港に、クレーン運(yùn)転士の姿は見えず、遠(yuǎn)隔監(jiān)視員のポジションがこれに取って代わった。
青島港前灣港區(qū)の南岸にある全自動(dòng)化コンテナふ頭を訪れると、広大なふ頭のどこにも作業(yè)員がいない。メンテナンス係の後について高さ約60メートルの足場(chǎng)に上り、港全體を見渡すと、自動(dòng)運(yùn)転の電動(dòng)運(yùn)搬車が秩序よく走り、操縦室のない玉掛け設(shè)備がコンテナ仮置きヤードできびきび動(dòng)いていた。作業(yè)エリアから遠(yuǎn)く離れたオフィスビルで、こざっぱりした作業(yè)著を著た王さんを見かけた。仕事は足場(chǎng)での風(fēng)に吹かれ日差しを浴びながらの作業(yè)から、オフィスのモニターを「水平姿勢(shì)でチェックする」作業(yè)に変わった。以前のふ頭なら60人ほどで擔(dān)う作業(yè)を9人でまかなえるようになったといい、労働強(qiáng)度の高い肉體労働者から一変し、ふ頭の「頭脳」を制御する指揮者になった。
仰ぎ見ながらの作業(yè)から水平姿勢(shì)での作業(yè)への姿勢(shì)の変化には、生産方法の変革が反映されている。ふ頭の発展プロセスを振り返ると、労働者の肩や両腕で貨物を運(yùn)んでいた「汗水経済」であれ、熟練した技術(shù)者が主導(dǎo)で操作する機(jī)械のグラブであれ、人間が一番力の要る一番大変な部分を擔(dān)わなければならなかった。だが、今は港での積み卸しから水平輸送まで、コンテナヤードでのコンテナつり上げからゲートでのチェックまで、無人ふ頭の業(yè)務(wù)プロセスはすべて自動(dòng)化され、作業(yè)効率は平均で1時(shí)間あたり33.1コンテナに達(dá)し、従來の人手に頼ったふ頭を全面的に上回るようになった。コンピューターシステムが自動(dòng)的に作業(yè)の指令を出し、ロボットが自動(dòng)的に作業(yè)を遂行してくれる。無人ふ頭が頼っているのはモノのインターネット(IoT)、スマート制御、情報(bào)管理、通信ナビゲーション、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの新技術(shù)だ。青島港の試みにより、これまで伝統(tǒng)的産業(yè)の代表格とみなされてきた港のふ頭でも、新原動(dòng)力、新技術(shù)、新業(yè)態(tài)との「深い融合」が可能であることが明らかになった。
天津港を視察していた頃、習(xí)近平総書記は、「経済を発展させ、國(guó)を強(qiáng)大にするには、交通、とりわけ海運(yùn)が率先して強(qiáng)くならなければならない。遠(yuǎn)い目標(biāo)を目指し、世界一流のスマート港、グリーン港を構(gòu)築しよう」と明確に指摘した。體力面での解放が無人ふ頭によってもたらされた目に見える効果だとすれば、技術(shù)の変革、生産モデルの改善は港にとって特殊な意義があるものだといえる。體力から知力へ、人間の技術(shù)から機(jī)械の技術(shù)へ、このような自動(dòng)化や無人化の道筋、スマート化や科學(xué)技術(shù)化の方向性は、新舊の原動(dòng)力の転換という必ず答を出さなければならない問いへの回答だ。新原動(dòng)力の育成、舊原動(dòng)力の改良?高度化を加速し、自己革命式の発展を?qū)g現(xiàn)すれば、世界一流のスマート港を形成し、経済の高い品質(zhì)の発展の実現(xiàn)に向けて力強(qiáng)い原動(dòng)力を注入することが可能になる。
実際の行動(dòng)が根本であり、イノベーションが要になる。次世代のスマート生産コントロールシステムを獨(dú)自に構(gòu)築することから、初の自動(dòng)誘導(dǎo)車自動(dòng)循環(huán)充電技術(shù)の創(chuàng)出まで、初のロボット自動(dòng)解除コンテナ緊締裝置システムの創(chuàng)出から、初の吊り下げレール「1キー係留裝置」の創(chuàng)出まで……全自動(dòng)化コンテナふ頭の建設(shè)過程で、青島港は40件を超える発明特許を出願(yuàn)した。ここから、発展の主導(dǎo)権を握るには、勇気をもってイノベーションに踏みだし、イノベーションを上手に進(jìn)めることが必要であり、従來の知識(shí)や位置づけに縛られてはならず、自分の分野では大膽にブレークスルーを目指し、いくつかの分野や方面では「カーブでの追い越し」や「異なるルートをたどっての追い越し」を?qū)g現(xiàn)しなければならないということがわかる。青島港はさきにスペインのバルセロナで開催されたモバイル?ワールド?コングレス2019に招かれ、「世界初の5Gスマート港発表會(huì)」に出席し、技術(shù)応用の情報(bào)を共有し、スマート港建設(shè)の経験を紹介し、世界の參加代表から幅広く評(píng)価され賞賛された。
青島港を取材する中で、ドイツから視察にやって來た人工知能(AI)の専門家を見かけた。このような対外技術(shù)交流は青島港ではもう日常となっている。ふ頭のオフィスビルの操作フロアで、エレベーターを降りると「イノベーションが未來を定義する」というスローガンが目に入り、まるで科學(xué)技術(shù)企業(yè)にいるような気持ちになる。確かに、絶えず更新される技術(shù)の優(yōu)位性、持続的に力を発揮するイノベーションの理念は、労働集約型から科學(xué)技術(shù)集約型へのモデル転換の試みであり、未來を見いだし、未來を定義するためのやむことのない探求でもある。イノベーションによって橋を架け、スマートによって道路を敷けば、未來はすぐ目の前に、すぐ足元にある。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年3月20日