院長(zhǎng)に就任したばかりの頃、単氏は木の下にだらしなく座っている観光客をよく見(jiàn)かけた。見(jiàn)た目が悪いだけでなく、座り心地も悪いため、「新型の椅子を研究開(kāi)発した。1腳3500元(約5萬(wàn)8000円)と、ちょっと高かったが、來(lái)場(chǎng)者1萬(wàn)1000人が、尊厳ある形で故宮博物院內(nèi)の各所に座って休憩できるようになっている」という。
「一般公開(kāi)」の面では、単氏はよくデータを使って説明を行ってきた。例えば、186萬(wàn)2690點(diǎn)(セット)の文化財(cái)のうち國(guó)家トップレベルの貴重文化財(cái)は93.2%に達(dá)し、2018年の來(lái)場(chǎng)者は延べ1754萬(wàn)人、故宮博物院の公式サイトのアクセス數(shù)は延べ8億9100回、故宮文化財(cái)病院には科學(xué)研究実験室を23室設(shè)置し、ドキュメンタリー「故宮で文化財(cái)を修復(fù)する私」のコミュニティサイト?豆瓣における評(píng)価は9.4ポイント、一昨年の畫(huà)像「紫禁城の初雪」の微博(ウェイボー)におけるクリック數(shù)は1425萬(wàn)回など、これらのデータを、単氏はスラスラとあげて見(jiàn)せた。
単氏は、「以前は展示する文化財(cái)が少ないほど安全で、文化財(cái)は倉(cāng)庫(kù)にしまっておいたほうが安全と考えられていた。しかし、皆で共に保護(hù)し、監(jiān)督して初めて安全な狀態(tài)になる」と、一般公開(kāi)したほうが、安全という見(jiàn)方を示す。
故宮に関する講演の中で、単氏は、「延禧宮にある西洋建築物『霊沼軒』は、北京で最も古いストップしたままの建物だ」や「石渠寶笈特展」開(kāi)催中、長(zhǎng)蛇の列を作っていた來(lái)場(chǎng)者全てが展示品を見(jiàn)ることができるようにと、夜間にインスタントラーメンを配り、「世界で初めてインスタントラーメンを配った博物館になった」と発言するなど、「名言」をいくつも生み出してきた。「まるで単流の落語(yǔ)のようだ」とコメントを寄せる人もいるほど。また、単氏はよく、「自分はネットに人気者に『させられた』」ともしばしば言っていた。
単氏は最近、取材に対して、「退任後は故宮のボランティアになりたい。その時(shí)は面接官にはお手柔らかにしてもらいたい」とユーモアを混ぜて話した。2020年には紫禁城が創(chuàng)建600周年を迎える。その時(shí)、単氏のような遊び心あるボランティアが、「名言」を生み出してくれることを多くの人が期待している。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年4月9日