▽米日歐が中國のレアアースを「買いたたき」
世界のハイテク電子、レーザー、通信、超伝導などの材料ニーズが幾何級數(shù)的に増大すると同時に、米國や日本などの先進國がレアアースの技術革新を絶えず拡大して、レアアース資源に依拠した大量のハイテク軍事裝備や生活消費財を打ち出し、またレアース資源の戦略的備蓄の歩みを加速させている。
1990年代には、米國、オーストラリア、カナダといったレアアース資源を保有する國が自國のレアアース鉱山の開発を制限したり停止したりする政策を?qū)g施し、転じて中國から輸入して戦略的備蓄を行っていた。米國の埋蔵量は1300萬トンで世界全體の約10%を占め、相対的に豊富だが、米國は自國の鉱山を開発せず、それどころか自國最大のマウンテン?パス鉱山を閉鎖し、モリブデンの生産とその他レアアースの採掘を全面的に停止し、中國から毎年大量に輸入して戦略的備蓄を行っている。
その結果、現(xiàn)在では米國や日本などが購入し備蓄する高品質(zhì)の単一レアアースは少なくとも20年分の工業(yè)生産をまかなえるほどの量があり(40年以上と伝えるメディアもある)、先進國の資源貿(mào)易企業(yè)と資源生産企業(yè)が國際レアアース価格を完全にコントロールするようになった一方で、中國のレアアース埋蔵量が急速に減少している。
中國がレアアースの採掘の規(guī)範化や環(huán)境保護などを考え、相応の輸出割當措置、輸出制限措置などをとってレアアースの輸出量を減少させると、米日歐は次々にじっとしていられなくなり、09年には中國の原材料輸出規(guī)制を世界貿(mào)易機関(WTO)に提訴した。
「世界が一年で必要な(レアアースの)量は12萬トンに過ぎず、非常に少ない量であり、さらにこのうちの多くの部分が戦略という將來ビジョンをもつ國により備蓄されている……本當に(レアアースが)必要な一部の応用に強い國はとっくに中國のレアアースを低価格で買い入れて大量に備蓄しており、現(xiàn)在の中國のレアアース調(diào)整コントロールがこうした國々にとって根本的な脅威になることはない。こうした國々は大騒ぎして中國を押さえ込み、実際には中國に引き続き不合理な低価格でレアアースを供給させると同時に、中國の獨自の優(yōu)位性を備えた戦略的資源を消耗させたいのだ……これこそまさにレアアース輸入大國たちが中國と渡り合うときの手段だ」と指摘する學者がいる。
米國の経済戦略研究所(ESI)のクライド?プレストウィッツ所長は、「中國のレアアース輸出制限の長期的経済戦略は大口商品の純粋なサプライヤーという立場から抜け出し、高付加価値で、技術のウェイトが高く、技術熟練度の高い製品の生産に転じたいからだ。歴史を振り返ると、英國も米國もこのようにやってきた。このようなやり方で豊かになった國が今、同じような狀況をルールに合致しないとしているのは、どう考えてもおかしな道理だ」と指摘した。