「素晴らしい!」。9時間近い水中作業(yè)を終え、同済大學(xué)海洋地質(zhì)國家重點実験室の李建如博士が潛水艇から出てきた。李氏は有人深海潛水艇「深海勇士」による2回目の潛水作業(yè)で、科學(xué)者らにサプライズをもたらした。これまで見たことのない「サンゴの墓場」が見つかったのだ。科技日報が伝えた。
李氏は「潛水艇が通過した海底高地の頂上部の直徑約200メートルの範(fàn)囲內(nèi)に、死んだサンゴの骨が積み重なっていた。その水深では、冷水サンゴが元気に育っていた。これほど多くの冷水サンゴが死ぬとは、そこで何が起きたのだろうか」と話した。
冷水サンゴ林は深海勇士による昨年の重大発見で、本航行段階の科學(xué)観測の目玉となった。同済大學(xué)の汪品先院士は昨年5月、82歳の高齢で潛水作業(yè)を行い、冷水サンゴ林の存在を初めて確認(rèn)した。水深1000メートル以下の深海には多くのサンゴ林が密集している。一部は基礎(chǔ)となる巖盤に付著し、高さが4?5メートルに達(dá)していた。海綿動物、イソギンチャク、ナマコ、エビやカニなどの生物がその中で生活していた。
TS12第2航行段階首席科學(xué)者の翦知湣氏は「昨年は沈沒した水深の淺いサンゴ礁を観察するはずだったが、意外にも多くの生きた深海サンゴ林が見つかった。今年も深海潛水を継続し、各種海水パラメータを測定し、多くのサンゴの試料を採取し、今後の研究に用いる」と述べた。
冷水サンゴ林は、海底冷水湧出帯、熱水噴出孔と並ぶ深海で3番目の生態(tài)系だ。同済大學(xué)海洋地質(zhì)國家重點実験室の黨皓文研究員補(bǔ)佐によると、冷水サンゴは種類が豊富で、その體と骨には深海の環(huán)境変化の重要な情報が記録されている。冷水サンゴ林に分布する「竹節(jié)柳サンゴ」を例にすると、このサンゴの骨は竹の節(jié)の形をしており、これを橫に切ると、その斷面には木の年輪のように年代情報が記録されている。中心から周辺に向かうにつれ新しくなる。これは海洋の環(huán)境変化の「データバンク」だ。翦氏は「十分な量の試料を採取し、長い期間のものが得られれば、各年代のサンゴの情報を一つに合わせることで、冷水サンゴの深海編年史を作ることができる」と述べた。
本航行段階で初めて潛水に參加した黨氏によると、水深1000メートル以下の冷水サンゴ林にはサメが出沒することもあるという?!袱饯欷象@きの光景だった。サメは海のトップクラスの捕食者で、生態(tài)系のピラミッドの頂點に立つ存在だ。サメが出現(xiàn)したことは、冷水サンゴの生態(tài)系が複雑かつ多産であることを十分に説明している」(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年7月26日