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中國は「低欲望社會(huì)」? 実は欲望のモデル転換?高度化

人民網(wǎng)日本語版 2019年10月15日17:11

都市の広場にある商業(yè)施設(shè)のうち、以前顧客の列が途絶えなかったブランドファッション店は、今や訪れる人は少ない。かつて敷居が高かった高級(jí)レストランも、顧客が減って、今では団體購入の対象だ。若い人は高望みしてカバンを買うことはなくなり、1個(gè)數(shù)十元(1元は約15.3円)のカプセルトイを買うようになった……こうした現(xiàn)象を前に、「低欲望社會(huì)が來た」と恐れおののく一部の人がいる。(文:劉遠(yuǎn)挙、上海金融?法律研究院研究員)

こうした現(xiàn)象は次世代の若い人々の考え方や観念の変化をある程度反映し、より多様な暮らしの追求へとつながっている。しかしより重要なことは、このような低欲望の本質(zhì)は欲望のモデル転換であり、欲望の消失ではないということだ。

中國経済データは「低欲望社會(huì)」の結(jié)論を支持しない

「低欲望社會(huì)」は日本の経営コンサルタント?大前研一氏のベストセラー「低欲望社會(huì)『大志なき時(shí)代』の新?國富論」から來ている。大前氏の目に映る日本は、高級(jí)専門店やデパートにかつてのような賑わいはなく、それに代わって至る所で100円ショップや大人気のユニクロ、次々出店するコンビニエンスストアを見かけるようになった。仕事から帰ると、男性はつきあいで出かけようとは思わず、家にとどまることを好む。都市のナイトライフにかつてのような華やぎはなく、夜の娯楽場所に出かける男性は20數(shù)年前より大幅に減少した。

消費(fèi)スタイルと共に変化したのは、日本人の観念だ。日本人はもはやビッグブランドを追いかけなくなり、「ミニマリスト」や「斷捨離」が尊ばれるようになった。大前氏はこうした現(xiàn)象を概括して「低欲望社會(huì)」と呼んだ?!丝冥瑴p少し、高齢化が進(jìn)み、向上心と欲望をもたない若者がどんどん増えているという。

しかし中國は日本と違う。40數(shù)年に及ぶ改革開放の高速発展期を経て、中國経済は非常に大きな発展を遂げ、國民の生活水準(zhǔn)も驚異的な変化を遂げた。1952年から2018年までの間に、國內(nèi)総生産(GDP)の一人あたり平均は119元から6萬4600元に増え、実質(zhì)で70倍に増加した。しかし先進(jìn)國と比較すれば、中國経済にはまだ大きな飛躍の余地がある。

今年の國慶節(jié)(建國記念日、10月1日)連休期間には、多くの消費(fèi)データが過去最高を更新した。10月1-7日の全國の國內(nèi)観光収入は6497億1千萬元を達(dá)成して、前年同期比8.47%増加した。同連休期間の各地の重點(diǎn)モニタリング対象の飲食企業(yè)の営業(yè)収入をみると、重慶市は同17.0%増加し、青海省は同16.3%増加、湖北省は同15.7%増加、四川省は同14.0%増加、江蘇省は同11.3%増加した。モバイル決済プラットフォームが発表した19年國慶節(jié)連休アウトバウンド観光報(bào)告によれば、同連休期間の中國人の海外旅行におけるモバイル決済消費(fèi)額は再び過去最高を更新し、一人あたり平均決済額が2500元に迫り、同14.0%増加した。消費(fèi)1件あたりの消費(fèi)額も同11%増加した。こうした數(shù)字はいずれも消費(fèi)にはまだ「低欲望」の兆しは現(xiàn)れていないこと、消費(fèi)がある程度変化したことを示すものだ。

低欲望社會(huì)とは、実は欲望のモデル転換?高度化

実際、一部の人の目に映る低欲望社會(huì)は、より正確にいえば欲望のモデル転換?高度化なのだ。

上流階級(jí)?中産階級(jí)の人が1千萬元の家を買い、中産階級(jí)の人が50萬元の車を買い、ホワイトカラーが1萬元のアップルのスマートフォンを買う。こうした「高欲望」消費(fèi)を行う時(shí)にも、多くの消費(fèi)行為には「低欲望」の特徴がみられる。これは欲望が低下したのではなく、欲望がモデル転換したことに他ならない。

たとえば、はっきりとしたトレンドとして、中國人の文化サービス消費(fèi)が急速に増加したことが挙げられる。18年上半期の全國國民の平均スポーツ?フィットネス活動(dòng)支出は同39.3%増加し、ホテル宿泊支出は同37.8%増加した。

これと呼応するように、中國商業(yè)連合會(huì)と中華全國商業(yè)情報(bào)センターのデータでは、スポーツウェアの小売量がプラス成長を遂げたほかは、その他の衣類の小売量は前年同期に及ばなかった。アウトドアジャケットやユニフォームなどのスポーツウェアが増加したことは、スポーツ関連の消費(fèi)が全體として増加したことを示す。スポーツ関連支出にはスペース、機(jī)械、設(shè)備などの支出も含まれ、ウェアはごく一部分を占めるに過ぎない。よって衣類に対する欲望が低下したように見えるが、実體は消費(fèi)レベルが上がった欲望の上昇だ。

こうした現(xiàn)象は経済発展の法則に合致する。

衣類はこれまでずっと中國人が自分の品格や経済的地位を示す商品だった。そこで中國人は衣類に多額の出費(fèi)をしてきた。経済発展にともない、人々の「自分のアイデンティティを示す選択肢」がより豊富になった。そうして服裝には、低欲望の特徴が現(xiàn)れている。たとえば農(nóng)村では、春節(jié)(舊正月)で里帰りする時(shí)に、何を著るかはもはや重要ではなくなり、車で行けるかどうかがより重要になった。車にはコストがかかり、これまでお正月の新しい服を買うために使っていたお金が、自動(dòng)車消費(fèi)に回されるようになった。

注意しなければならないのは、中國経済は全體として低欲望社會(huì)説を支持しないものの、若い人の階層が固定化し、社會(huì)全體が高齢化の問題に直面し、一部に低欲望社會(huì)の特徴がみられることだ。とはいえ、一部の現(xiàn)象で全體を概括し、「中國人は低欲望社會(huì)に近づいている」といった結(jié)論を慌てて出すようなことをしてはならないことは明らかだ。(編集KS)

「人民網(wǎng)日本語版」2019年10月15日

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