中國國際輸入博覧會(huì)(CIIE)は、ある意味中國が主催する世界中の商品が集まる「カーニバル」と言うことができる。多國籍企業(yè)にとっては、CIIEに參加することで、中國市場(chǎng)の注目點(diǎn)や中國市場(chǎng)の情勢(shì)を肌で感じる機(jī)會(huì)となる。(作者:陳言?メディア関係者、日本問題専門家。「瞭望東方週刊」に掲載)
日本のガラスメーカー?AGCの上田敏裕執(zhí)行役員が目にした中國の大きな変化は、消費(fèi)の高度化、特に、スマート化における消費(fèi)の高度化だ。
ガラスを例にすると、中國の消費(fèi)者にとって魅力ある商品にするためには、高品質(zhì)のガラスでは物足らず、「スマートガラス」を作らなければならない。
AGCが研究開発した「迎賓ガラス」は、実はハーフミラーディスプレイで、スマート畫像認(rèn)識(shí)裝置が搭載されている。その前を人が通ると、ディスプレイに「きれいな女性」のキャラクターが表示され、出迎えてくれ、とてもユニークで斬新な體験を提供してくれる。
上田氏は、「一番よく耳にしたのが中國のホットワードである『5G』。中國で商品が売れるようにするためには、間もなく到來する5G時(shí)代に積極的に対応しなければならない」との見方を示す。
AGCは5G電波の反射ポイントとなるガラスを研究開発した。そのガラスを、街の中のオフィスビルや列車、自動(dòng)車などに取り付けると、5Gの電波を受信、増幅でき、より便利な生活を提供できるほか、基地局をめぐる問題の解決にもつながる。
日立中國有限公司の金森秀人総経理やたくさんの日本の企業(yè)家が目を付けているのは、ヘルス?介護(hù)商品、サービスの需要が非常に高まっているという中國の大きな流れだ。
中國ではまずテレビで有名になった日立は、実際には大型機(jī)械設(shè)備の製造の面でも豊富な経験と高い知名度を誇る。同社の今年の輸入博覧會(huì)の一押し製品は粒子線がん治療システムだ。
従來のガンの放射性治療においてX線は特定の範(fàn)囲內(nèi)で持続的にエネルギーを放出するため、がん細(xì)胞を死滅させる一方で、正常な細(xì)胞もダメージを受けてしまう。それに対し、粒子線治療は、患部の深さに合わせてある深さに達(dá)してから大部分のエネルギーを放出することで、より正確にがん細(xì)胞を死滅させることができ、體への負(fù)擔(dān)を最大限まで軽減させることができる。
日本の粒子治療は世界でも先進(jìn)的で、中國の病院やクリニックもこの面で急速に発展しているため、日立にとっては大きな商機(jī)となっている。
1980‐90年代、日本企業(yè)は性能が高い家電製品を攜え、中國市場(chǎng)への進(jìn)出に成功した。21世紀(jì)前後になり、中國人も次第に裕福になり、マイホームや車を持つことを強(qiáng)く望むようになり、日本企業(yè)が中國で販売する「ヒット商品」は、自動(dòng)車に変わっていった。そして、日本の各大手自動(dòng)車メーカーは相次いで中國に大規(guī)模な工場(chǎng)を設(shè)置するようになった。
それからまた20年が経ち、伝統(tǒng)的な自動(dòng)車産業(yè)が少しずつ頭打ちとなっているが、中國の新たな消費(fèi)ブームの中で、日本企業(yè)はスマート化製品や5G通信、醫(yī)療、介護(hù)製品など自らの「優(yōu)位性」を再び発見した。それらが、今後、中日両國の商業(yè)界における?yún)f(xié)力の重點(diǎn)分野となるだろう。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年12月6日