エレベーター內(nèi)では息を止める私
宇さんは、「ハッピー」という名前の2歳になる犬を飼っている。ハッピーは、室內(nèi)でトイレが出來ないため、宇さんは外に連れ出さなければならない。彼女の住む部屋は24階にあるため、エレベーターで1階に到著するまで何秒もかかる。「私は、エレベーターの中では息を止めるようにしているが、それでもすごく怖い。自宅から外に出た瞬間から、ありとあらゆる最も恐ろしいものが私の全身を這い上ってくるような感覚に襲われ、身の毛がよだち、身震いしてしまう。帰宅して手を洗い、一切の消毒を終えてはじめて、ようやく気分がよくなる。あの時期は、毎日こんな調(diào)子だった」と宇さん。
宇さんは、「ちょっと前まで、私の中で、孤獨や焦り、恐れ、無力感などありとあらゆる感情が混在していた。食事作りをすることで、このようなマイナスの感情がかなり和らいだ。今、私はすこしだけ心理的にリラックスできるようになった。新型肺炎の感染狀況が収束するのは時間の問題だと思う」と続けた。
宇さんの誕生日だった2月8日、彼女は自分でケーキを作った。彼女は、あらゆるものはいずれ必ず過ぎ去っていくと自分に言い聞かせながら、「今回の感染狀況に立ち向かい、力を盡くしてくれた全ての人々に感謝している。大きな災(zāi)難に見舞われたとき、人間同士助け合わなければならないし、命は大切にしなきゃならない」とした。
新型コロナウイルスの感染という事態(tài)を経て、宇さんは心理的にとても強くなったとし、多くの勇敢な人々が立ち上がる様子を見て、彼らから多くの力をもらったという。また、両親がとても健康であることを、大変有難く思っているとした。そして彼女はこれまで仲の良い友人たちと気軽に食事に出て、飲み食いしながら一緒にお喋りを楽しむ日々をしみじみ懐かしみながら、「そんな日常の何でもないこと全てが、今はとても得難いことなんだと思うようになった」とした。
そして、「武漢には美味しいお店がたくさんある。時々友人と、以前よく食べに出かけたお店は、まだあるかしらと思い返している。あるいは、元には戻らないものもあるかもしれない。それに今回の感染拡大が収束した後、武漢の市民は、以前のような楽観さや闊達さを取り戻せるだろうか。武漢の人はすぐに熱くなる人が多く、とびきり実直でさばさばした人が多いのだけれども」と続けた。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年3月16日