「ただちに挿管、ECMO裝著!」-新型コロナウイルス感染によって呼吸不全の癥狀を呈した李さんは、別の病院から武漢市金銀潭醫(yī)院に搬送されてきた。同院を管轄する武漢協(xié)和醫(yī)院重癥醫(yī)學科の尚遊副主任率いるチームが速やかに緊急救命措置を開始した。チームの努力が実を結び、李さんは危険な狀態(tài)から脫出することができた。人民日報が伝えた。
ECMOとは、人工肺とポンプを用いて心臓や肺の代替を行う措置のことで、體外式膜型人工肺とも呼ばれている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、重篤患者が増え続けるにともない、ECMOが不足するようになった。湖北?武漢でウイルスと最前線で闘う醫(yī)療チームを支援する目的で、中央指導チーム物資保障擔當班は、関連部門?委員會、各地の醫(yī)療機関、有志企業(yè)など各組織からの協(xié)力のもと、ECMO數(shù)十臺を調達した。ECMOは、重篤患者に対する救命救急治療や死亡率低減の面で重要な役割を発揮した。
中央指導チーム救命救急治療班のメンバーである國家衛(wèi)生健康委員會醫(yī)政醫(yī)管局の張宗久局長は、「大まかな予測によると、ウイルス感染拡大が続くなか、ECMOによる救命救急治療を受ける條件が整った重篤患者のうち、ECMOによる救命措置の成功率は80%に上っており、これは醫(yī)學上での奇跡と言える」と述べた。
2月23日未明、中央指導チーム物資保障班は、國家発展改革委員會に対し、第一弾ECMO供出指令を発令した。
西安交通大學第一付屬醫(yī)院心臓血管外科の閆煬副主任は、ECMO供出の指示がでた當日のことを回想し、「忙」という1文字を何度も繰り返した。2月23日午後3時、同院は供出指令を受け、関連診療科の職員12人が、検査?メンテナンス?梱包作業(yè)を開始した。
消耗品が足りなくなるとECMOを使うことはできなくなるため、閆副主任と同僚は、同院の入院患者の使用をめぐり十分に予測?検討した後、倉庫に備蓄されていた消耗品35組のうち30組を取り出し、武漢に送ることにした。「備蓄がある限り、私たちは出來る限り供給したいと思った。武漢では患者數(shù)が多く、1組でも多ければ、1人でも多くの命を救う事ができる」と閆副主任。
2月24日午前9時、ECMO1臺?消耗品30組、動脈?靜脈挿管30セット、穿刺器具30セットのパッキングが終了、西安から武漢に向けて発送された。ECMO供出の指令を受け取ってから発送するまで、わずか18時間しかかからなかった。
2月26日、中央指導チーム物資保障班は、第2弾の供出指令を発令した。各地の病院に対し、本部心臓血管科や呼吸器科の重篤患者の救命治療に必要な分を確保した上で、出來る限り湖北を支援するよう求めた。
「メイン機器遠心ポンプ1臺、空気混合器1臺、手動ポンプ1臺…」鄭州大學第二付屬醫(yī)院重癥醫(yī)學科の劉小軍主任は、すぐに長い明細リストを作成した。リストには、支援用ECMOのハードウエア、消耗品、対応する機器の寫真、問合せ連絡先などが表示されていた。
2月27日午前、鄭州大學第二付屬醫(yī)院が供出したECMO5臺が武漢に到著した。同院は、第二弾供出のうち、供出臺數(shù)が最も多い機関の一つとなった。
ECMOが精密救命救急裝置であることから、輸送條件は特に厳しい。どのようにパッキングすれば良いのか?安全に武漢まで屆ける方法は?四川大學華西病院醫(yī)學裝備保障部の劉麒麟氏は、関連するさまざまな問題に直面した。
劉氏のチームは、メイン裝置?血液ポンプ、水タンク、関連付屬品?消耗品などを入れるため、各機器のサイズに合わせて8つの木箱をカスタムメイドで注文した。また、木箱內には、機器が動かないように固定するため、プラスチック製のエアークッションを詰めた。だが、ECMOには電池が付屬しているため、運送會社は空輸することができなかった。緊急協(xié)議の結果、ECMO2臺は成都からチャーター機で武漢に送ることにした。
2度にわたる供出指令によって、計21臺のECMOが全國各地の醫(yī)療機関から武漢に到著し、速やかに重篤患者の救命治療に用いられた。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年3月21日