中國(guó)では今年の夏、ドリンク市場(chǎng)の主役の座に変化が起きている。コンビニのドリンクコーナーを見(jiàn)てみると、これまで人気を集めていたドリンク界の「ドン」だったコーラやスプライト、アイスティーなどに代わって、バラエティに富み、パッケージの「顔面偏差値」の高いスパークリング?ウォーターや高タンパク質(zhì)ドリンク、お茶などが主役の座を奪っていることに気付くだろう。そして、コーラを買(mǎi)う人も、「無(wú)糖」を選び、甘いお菓子を食べる時(shí)の罪悪感を少しでも減らそうとしている。北京青年報(bào)が報(bào)じた。
近年、中國(guó)でも糖分を控えたり、制限したりすることが話(huà)題となっている。世界保健機(jī)関(WHO)は糖分をできるだけ控えるよう、何度も注意を呼びかけている。それにより、糖分がもたらすマイナスの影響を少しでも軽減させるためだ。
中國(guó)では、2019年7月に、國(guó)家衛(wèi)生健康委員會(huì)が、中國(guó)人の1日當(dāng)たりの添加糖分(主に、蔗糖、白砂糖、赤砂糖など)摂取量は約30グラムと発表し、國(guó)務(wù)院弁公庁「國(guó)民栄養(yǎng)計(jì)畫(huà)(2017—30年)」行動(dòng)ガイドラインは、「食品生産経営者が蔗糖の代わりに、食品安全基準(zhǔn)が使用を認(rèn)めている天然甘味料や甘味料を使用することを奨勵(lì)する」と強(qiáng)調(diào)している。
中商産業(yè)研究院の統(tǒng)計(jì)によると、現(xiàn)在、中國(guó)の消費(fèi)者の80%が食品?ドリンクの成分、特に、飲料に含まれている糖分の割合に注目している。うち、スパークリング?ウォーターの人気度が目に見(jiàn)えて上昇し、無(wú)糖、微糖系のドリンクが人気となってきている。
各大手ドリンク企業(yè)は、続々とモデル転換を?qū)g施して新商品を打ち出し、新たな市場(chǎng)環(huán)境において布石を打っている。2019年、「微糖」、「無(wú)糖」の商品を打ち出したペプシコーラの売上高は前年比3.9%増の671億6100萬(wàn)ドル(1ドルは約105.5円)に達(dá)した。コカ?コーラやペプシコーラなどの大手企業(yè)の牽引の下、糖分を控えた健康志向が中國(guó)國(guó)內(nèi)のドリンク市場(chǎng)でトレンドとなってきている。
「脂肪を落とす」とうたったお茶も中國(guó)で大人気となっている。日本の茶製品メーカー?伊藤園が打ち出している無(wú)糖の烏龍茶や緑茶、麥茶なども人気となっており、2年連続で売上高が激増し、2019年は前年比で22%増となった。サントリーの無(wú)糖黒烏龍茶や中國(guó)國(guó)內(nèi)の農(nóng)夫山泉の「東方樹(shù)葉」シリーズも大ヒット商品となっており、夏には特に若者の間で人気となっている。
今年の炭酸飲料市場(chǎng)では、「元?dú)萆郑℅ENKI FOREST)」のようなダークホース、新たに市場(chǎng)に登場(chǎng)した商品が激戦を繰り広げ、そこに、「健力寶」、「ペプシコーラ」などの老舗メーカーも參戦している。調(diào)査によると、それら無(wú)糖ドリンクは、含まれている糖分がほぼゼロ、または非常に少なく、それでも甘みがあるのは、エリトリトールやスクラロースなどが加えられているからで、これらの甘味料はカロリーが生じない。
ただ、専門(mén)家は、「全ての甘味料は脳をだますのがその原理で、脳は甘味のシグナルを受け取った後、血糖値が上昇していないことに気付くと、甘いものを食べたいという欲求を強(qiáng)くする。また、子供の場(chǎng)合、ドリンクを飲みすぎると、食欲に影響を與え、體の成長(zhǎng)や発育にも影響が出る」と注意を呼び掛けている。そのため、無(wú)糖ドリンクだからといって、好きなだけ飲んでもいいというわけではなく、本當(dāng)に太りたくない場(chǎng)合は、「口」をしっかりとコントロールしなければならない。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年7月28日