11月26日9時、標準コンテナ(TEU)82基分の輸出貨物を積んだ國際定期貨物列車「中歐班列」の「金華號X8020/19號」が、鉄道の金華南貨物駅(浙江省金華市)を汽笛を鳴らして出発し、はるか彼方のフランス?ドゥルジュに向かった。人民網(wǎng)が伝えた。
「金華號」のフランス行き列車が運行をスタートしたことで、同列車を含む「義新歐」(義烏-新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)-歐州)中歐班列の金華プラットフォーム路線はわずか半年で2路線から14路線に拡大し、歴史的な飛躍を遂げた。
今回のフランス行き「金華號」には主に建設(shè)機械、防疫物資などの輸出製品が積み込まれ、貨物の価格は約310萬ドル(1ドルは約104.1円)に上る。新疆の阿拉山口を経由し、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツなどの「一帯一路」(the Belt and Road)沿線國を通過し、1萬1千キロメートルあまりを18日間かけて移動し、終點のフランス?ドゥルジュに到著する。
フランスは歐州の主要市場と主要中継ルートであり、重要な物流ターミナルセンターでもある。稅関がまとめた統(tǒng)計によると、今年1-10月、浙江省-フランス間の輸出入額は498億9千萬元(1元は約15.8円)に達し、そのうち輸入は110億2千萬元、輸出は388億7千萬元だった。フランス行き「金華號」の順調(diào)な開通により、長江デルタ地域の輸出貨物が歐州の中心地へ直通で運ばれるようになるとともに、歐州の電気機械製品、農(nóng)産物、贅沢品などが持ち帰られ、中國國內(nèi)の消費者の多様化する個性的ニーズに応えることになる。
11月22日現(xiàn)在、金華プラットフォームから出発した列車は364本で、コンテナ累計2萬9980個を運び、前年同期比330%増加した。復(fù)路は7月1日に「諸曁號」が運行をスタートして以來、すでに146便が運行し、累計1萬2008個(TEU)のコンテナを運んだ。
ここ數(shù)年、金華プラットフォームは海外の優(yōu)位性ある資源を十分に利用し、復(fù)路便の開拓に力を入れ、國內(nèi)と國外の「2つの循環(huán)」に効率よくサービスを提供してきた。たとえば復(fù)路便の列車に積まれて輸入された綿糸は、主に江蘇省、浙江省、福建省などの繊維産業(yè)で利用されている。電解銅は上海市、浙江省などの電子部品工場に欠かせない原材料だ。輸入パルプは安徽省、河南省などの製紙業(yè)界で、環(huán)境保護のための原材料不足という難問を解決した。7月1日以降、金華プラットフォームでは復(fù)路便が同期の運行便に占める割合が47%に達し、運営コストを大幅に引き下げた上に、「義新歐」中央班列の質(zhì)の高い運行を推進した。
途切れることなく走る「義新歐」中歐班列は、今では中國と歐州、中央アジアを駆け抜け、シルクロード沿線の貿(mào)易往來を保障し、商品を輸出し、防疫物資や生活物資を輸送する國際物流の大通路になり、世界のサプライチェーンを安定させる役割を果たし、中國國內(nèi)の大きな循環(huán)を主體としつつ、國內(nèi)と國外の2つの循環(huán)が相互に作用し合う新たな発展局面にサービスを提供するために「金華からの寄與」をしている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年12月1日