世界で現(xiàn)在、新型コロナウイルスの科學(xué)研究が掘り下げられている。複數(shù)の國の研究機関はその研究の新たな発見を発表し、感染狀況の時系列を書き換え、新型コロナウイルスの起源と感染拡大への認識を深めた。人民日報が伝えた。
米國疾病予防管理センター(CDC)の研究者は2020年11月30日、月2回刊の學(xué)術(shù)誌「Clinical Infectious Diseases」に掲載した報告書の中で、19年12月に一部の米國人の獻血検體から新型コロナウイルスの抗體が検出されたとした。これは米國が初の感染者を公式発表した20年1月21日よりも前に、米國に新型コロナウイルスが存在していた可能性を意味する。
この研究において、CDCの研究者は米赤十字社が19年12月13日から20年1月17日にかけて集めた7389點の検體の検査を行った。こうした検體は全米9州の獻血者から來ていた。その結(jié)果、106點の検體に新型コロナウイルスの抗體が含まれ、うち39點の検體採取時期が19年12月13?16日、67點が19年12月30日から20年1月17日だった。この研究は、19年12月に米國の一部の地域で個別の感染者が出現(xiàn)していた可能性があり、また一部の人がそれまで體內(nèi)に新型コロナウイルスと結(jié)合する抗體を持っていた可能性もあるとした。
フランスパリ公立病院連合の病院2軒の集中治療部門の責(zé)任者であるイブ?コーエン氏によると、同氏が所屬する病院は19年12月から20年1月にかけて肺炎患者24人から採取された検體の検査をやり直した。その結(jié)果、19年27日に入院した男性の新型コロナウイルス検査で陽性反応が出た。この男性は感染前の一定期間內(nèi)にいかなる旅行や外出をしていなかったという。コーエン氏が所屬する研究チームは昨年、學(xué)術(shù)誌「International Journal of Antimicrobial Agents」にオンライン掲載した関連論文の中で、新型コロナウイルスがフランスで正式に報告される前、19年12月下旬の段階ですでにフランスで感染拡大していたことが関連証拠で明らかになったという。フランス政府が初の感染者を報告したのは昨年1月24日で、これは歐州で初めて報告された新型コロナ患者でもあった。
ブラジル?エスピリトサント州の保健當(dāng)局は今年1月12日、同州で19年12月に採取された血清検體から、新型コロナウイルスの特異性IgG抗體が検出されたと発表した。同州は19年12月1日から20年6月30日にかけて採取した7370點の血清検體の新型コロナウイルス特異性抗體検査を行った。その結(jié)果、210點の検體がIgG陽性で、うち16點の採取時期はブラジルが初の感染者を報告した20年2月26日よりも前で、最も早いものは19年12月18日だった。同州保健當(dāng)局は、IgG陽性が出るのは感染から一定期間後であるため、この検體採取の対象者は19年11月末か12月上旬に新型コロナウイルスの存在する環(huán)境にさらされていた可能性があるとした。
イタリアのミラノ大學(xué)が中心となる國際研究チームは昨年12月、英學(xué)術(shù)誌「British journal of dermatology」で、同國の1人の若い女性皮膚病患者の19年11月10日の生検検體から、新型コロナウイルスのゲノム配列を発見したと報告した。この結(jié)果によりイタリアの「ゼロ號患者」が発見された時期が19年11月に遡ることになった。イタリアが初の感染者を報告したのは昨年1月30日で、現(xiàn)地感染者を報告したのは昨年2月21日だった。
ミラノ大學(xué)の別の研究チームは昨年12月、米學(xué)術(shù)誌「Emerging Infectious Diseases」に報告を発表した。同報告によると、19年9月から20年2月にかけて麻疹の疑い患者から集めた39點の咽喉部分泌物の検査を行った。その結(jié)果、ミラノ周辺地域在住の4歳の男児の検體が、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した。
この検體は19年12月5日に採取された。當(dāng)該男児は一定期間內(nèi)に旅行していなかった。研究者は、イタリアが同國初の感染者を正式に報告した時期よりも明らかに早かったことから、19年の秋の末頃にイタリア及び一部の歐州諸國ですでに感染者が出ていた可能性があると推測した。
このほか、下水の研究により、新型コロナウイルスが早くから存在していた可能性が明らかになっている。
スペインが初の感染者を報告したのは20年1月31日で、現(xiàn)地感染者を報告したのは20年2月25日。しかし同國の研究者は19年3月12日に採取した下水サンプルに、新型コロナウイルスの痕跡を発見した。スペインのバルセロナ大學(xué)は昨年6月26日、同大が中心となる研究チームが18年1月から19年12月の下水サンプルを分析したところ、19年3月12日に採取した下水サンプルがPCR検査で陽性反応を示したと報告した。これは新型コロナウイルスが當(dāng)時、すでにバルセロナに存在していた可能性を意味する。
ブラジルのサンタカタリーナ連邦大學(xué)は昨年7月2日に発表した研究報告書の中で、同大が中心となる研究チームがサンタカテリーナ州の州庁所在地であるフロリアノーポリスで19年11月27日に採取した下水サンプルから、新型コロナウイルスの遺伝物質(zhì)が検出されたとした。これはアメリカ大陸で初の感染者が報告された時期よりも約2カ月前で、ブラジルで初の感染者が報告された時期よりも約3カ月前だ。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年1月19日