中國稅関の公表データによると、2010年、中國のグラファイト輸出量は約58.55萬トンで、輸入量は7.6萬トンだった。こうした輸出入の局面はすでに30年近く続いている。
「國內(nèi)の川下のメーカーが強くなければ、原料輸出の価格決定権が得られない。また自前の製品が市場で存在感を示していなければ、輸入製品の価格も相手の言いなりだ」と張氏は指摘する。「グラファイト産業(yè)のこうした局面を転換しなければ、20年もすれば中國のグラファイト資源が採掘し盡くされているということになりかねない」
殘念ながらこの言葉は大げさとは言えない。黒竜江省のある報告によると、中國には現(xiàn)在、千社近くのグラファイト企業(yè)があるが、資源の亂獲や豊かな鉱山ばかりをねらった採掘、粗放的経営、管理水準の低さなどの問題が蔓延しており、採掘と加工には秩序が欠けている?,F(xiàn)在の採掘の方式と速度が続けば、國內(nèi)で発見されているグラファイト資源は遅くて20年で枯渇する。そうなれば中國は、國外から高価なグラファイトを輸入することとなり、グラファイト大國はグラファイト貧國に転落する。
黒竜江奧宇グラファイト集団有限公司の劉金柱?黨委員會書記は、「グラファイトの一次産品の輸出価格は1トン當たり約3000元から4000元なのに対し、人工心臓の弁膜に加工すると価格は12萬元(約192萬円)に達する」と指摘している。
また中國工程院の周玉?院士は、「中國はグラファイトの精密加工のコア技術(shù)を握っておらず、先端のグラファイト加工技術(shù)は米國?日本?EUなどの少數(shù)の國?地域によって獨占されている。そのため中國のグラファイト資源には、輸出価格が低く輸入価格が高い、外國が採掘の代わりに購入を続けるという狀態(tài)が長期的に存在している」と説明する。
産業(yè)內(nèi)の亂れは販売過程にも表れている。原料販売では、市場の秩序が亂れて価格競爭が常態(tài)化することがあるが、こうした構(gòu)造も低価格な資源の海外流失につながっている。
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