〇閑散期がなくなった免稅店

免稅店ラオックスで働く陳氏は、ツアー客に関する旅行社との調整業(yè)務を主に擔當している。陳氏は、訪日中國人観光客の狀況を次の通り説明した。

昨年10月から、日本を訪れる中國人観光客には、閑散期というものがなくなった。これは全く予想しなかったことだ。例年ならば、中國人の日本観光のピークシーズンといえば、元旦、春節(jié)（舊正月）、メーデー、國慶節(jié)で、各店の売上はこれらの時期に急上昇、この時期が終わると正常に戻るのが常だった。だが、昨年10月以降、中國人観光客はずっと多いままで、ピークも閑散期もなくなってしまった。秋葉原本店を例に挙げると、これまでは、ピーク期には40臺から50臺の観光バスが來ていたが、今ではこの數字は當たり前になり、祝祭日や休日には、連日80臺から90臺のバスがやって來る。

〇専門知識が豊富になった中國人観光客

中國人客の個人旅行が盛んになるにつれ、ショッピングするにしても、もはやツアー単位で一つの店に入ることはなく、ガイドの言いなりになってお金をまき散らすこともなくなった。今では、ブランドに対する知識が豊富で、出かけると言えば「銀座」、また、「この神戸牛なら、味に間違いはないだろう」など、その筋の情報に通じている客が増えてきている。

日本で観光ガイドを営む網島氏は、次の通り指摘した。

弊社では、公務出張の中國人向けのガイドを多く行っているが、仕事の時間以外は、ショッピングに熱心な顧客が多い。中國人のショッピングの特徴は、気に入った品は必ず購入し、その際には金に糸目はつけないが、お金を支払うこと自體には、さまざまな策を講じている。たとえば、來日前の下調べに余念がなく、どこで売っている商品が良いか、同じ品物ならどの店で買えば安いのか、などを十分に調べ上げる。中國人が、日本で先を爭うように消費に夢中になる一番根本的な理由は、「品物の品質が確かで、値段も合理的」ということにある。（編集KM）

「人民網日本語版」2014年8月8日