日本に帰化した中國(guó)人ソフトボール選手、日本代表監(jiān)督に再任 (2)

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版　2015年02月27日08:15

1980年になると、任氏はナショナルユースチームとしてカナダへ行き、U17の世界選手権を戦った。成績(jī)を上げるため、中國(guó)ナショナルユースチームはまず日本と米國(guó)で強(qiáng)化訓(xùn)練を行った。當(dāng)時(shí)、任氏のソフトボールの先輩が、任氏に中國(guó)茶が入った2つの缶を宇津木妙子氏に渡すように頼んだ。これをきっかけに、任氏と宇津木氏は友人になった。そして、2人の友情は國(guó)境や年齢を超えるものとなった。日本の強(qiáng)化訓(xùn)練の期間、宇津木妙子氏は手とり足とり任氏を指導(dǎo)した。その結(jié)果、カナダの世界選手権で戦った任氏は打率王と本塁打王の二冠に輝いた。その後、任氏は獨(dú)學(xué)で日本語(yǔ)を?qū)Wび、手紙や電話などを通じて、宇津木妙子氏にソフトボールのテクニックを教わった。

宇津木麗華氏（左）宇津木妙子氏（右）

■25歳の時(shí)、日本高崎女子ソフトボール部に向かう

中國(guó)ナショナルチームに所屬している間、キャプテンを務(wù)めていた任氏は絶対的な主力メンバーだった。1986年の世界大會(huì)では、本塁打王と打撃王の2冠を達(dá)成した。試合後、カナダやオーストラリアなどのソフトボールチームから移籍しないかと誘われた。任氏は、當(dāng)時(shí)の中國(guó)ナショナルチームの監(jiān)督だった李敏寛氏にどうするべきかアドバイスを仰いだ。李氏は、「中國(guó)ソフトボール?yún)f(xié)會(huì)はおそらく同意しないだろう」と語(yǔ)った。

1987年、愛(ài)知県で開催されたアジア選手権では、任氏は試合前にくるぶしを捻挫してしまった。宇津木妙子氏は毎試合前に、中國(guó)ナショナルチームの宿泊先を訪れ、テーピングと包帯で任氏の足を固定した。そして、女子ソフトボール中國(guó)代表は、アジア大會(huì)で優(yōu)勝に輝いた。試合後、宇津木妙子氏は、日本の日立高崎女子ソフトボール部に任氏を誘った。李監(jiān)督は何度も考慮した結(jié)果、ついに任氏の要求を認(rèn)めた。

中國(guó)ナショナルチームの許可は得たものの、任氏の父親は娘の決斷に強(qiáng)く反対した?？谷諔闋?zhēng)に參加したことがある父親の任位凱氏は、一番下の娘が日本でソフトボールをしたいと言ったとき、「なぜ日本に行かなければならないのか？」と聞いた。家族の猛烈な反対にもかかわらず、任氏は1988年に引退の手続きを行い、中國(guó)女子ソフトボール選手の中で、海外でプレイする初めての選手となった。日立高崎女子ソフトボール部では、任氏は絶対的な主力メンバーだった。後に、任氏は同クラブで監(jiān)督を務(wù)め、率いるチームは日本リーグ?全日本総合?國(guó)體の3冠を達(dá)成した。