スマートフォンなどに取り付けて自分の寫真を撮る「自撮り棒」が、開催中の両會(全國人民代表大會と全國政協(xié)會議)で意外にも大人気だ。雷軍氏がピースサインを自撮りしたり、崔永元氏がにわかカメラマンになったりとさまざまなシーンがみられる。昨年から、それよりもっと早くから、若い人の間で自撮り棒が流行し始め、有名人効果もあって、瞬く間に全國に広がった。淘寶(タオバオ)のデータによれば、ここ7日間の売上は前の7日間に比べて約40%増加し、前年同期の58倍に達(dá)したという。
価格にして10數(shù)元から100元ほどの自撮り棒は(1元は約19.3円)、もともと極限のスポーツの世界で使用されてきたものだ。長さは20~120センチの間で調(diào)節(jié)が可能で、攜帯電話やコンパクトカメラを裝著し、ブルートゥースでつなげば、360度どの角度からでも寫真を撮ることができ、死角はない。
自撮り棒は昨年、米國誌「タイム」で世界25大発明の一つに選ばれた。世界での急速な広がりは有名人効果による部分が大きく、たとえば韓國の樸槿恵大統(tǒng)領(lǐng)や米國のオバマ大統(tǒng)領(lǐng)などが自撮り棒の愛好家と伝えられている。
自撮り棒の人気を決定的にしたのはインターネット時代のソーシャルネットワーキング?サービス(SNS)だ。自撮り寫真はSNSで公開される。パーソナルコンピューターの時代には、攜帯で自分の寫真を撮ると、まずパソコンに取り込み、それからSNSに送っていたが、今ではこういった手間が必要なくなり、自撮り棒がこれほど人気になったものと思われる。
SNSが自撮りを流行させ、自撮り棒が自撮りの問題點(diǎn)を解決した。これで自撮り棒が流行らないわけがない。
興味深いのは、自撮りは1990年代から行われ、徐々に普及してきたことで、これが自撮り棒大流行の下地になったといえる。
気をつけなければならないのは、自撮り棒は現(xiàn)在、多くの國で使用が禁止されていることだ。ブルートゥースの周波數(shù)が規(guī)定の範(fàn)囲を超えていたり、特定の場所の安全性に関わることが理由だ。韓國では許可を受けずに自撮り棒を販売することは禁止されており、米國の博物館の多くや日本の東京ディズニーランドでも使用が禁止されている。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月9日
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