中國の重要ニュースサイト「人民網(wǎng)」のBBS「強(qiáng)國論壇」は両會(政治協(xié)商會議、人民代表大會)期間中、特別企畫「我有問題問総理」(この質(zhì)問を総理に聞きたい)を打ち出し、幅広いネット利用者に注目されている。設(shè)置から2週間でアクセスは100萬を超えた。両會に合わせたこの企畫は今年で10年目。多くのネット利用者が、教育や醫(yī)療、年金、社會保障、腐敗防止、クリーン政治、所得分配、経済発展などの分野で意見を発信している。人民日報(bào)が伝えた。
「強(qiáng)國論壇」は、中共中央の機(jī)関紙「人民日報(bào)」傘下の「人民網(wǎng)」が誇る大きな影響力を持つ交流サイトで、政策についてオンラインで質(zhì)問したり、政府の官僚とネット利用者がオンラインで平等に交流したりする企畫が組まれ、多くの利用者を持っている。
同サイトに寄せられた「総理に聞きたい質(zhì)問」のうち「いいね」が最も多かった3つの質(zhì)問は順に、「『トラ(大物腐敗指導(dǎo)者)』叩きは顕著な効果を上げたが、今年は『ハエ』叩きも強(qiáng)化するのか」「権力者をいかに監(jiān)督し、公金の公用をいかに徹底するか」「基層公務(wù)員の賃上げにタイムスケジュールはあるか」だった。腐敗防止や公務(wù)員報(bào)酬改革などへの庶民の関心の高さがうかがえる。このほか教育改革や老後保障など國民生活にかかわる話題への注目も高い。中小零細(xì)企業(yè)の発展や電子商取引、オンライン購入のリスクなど新しいトピックでも活発な議論が行われている。
質(zhì)問投稿者のうち職業(yè)別で多かったのは順に、教師、醫(yī)師、労働者、公務(wù)員、農(nóng)民、退職者。年齢層別では、1960年代生まれ、1970年代生まれ、1980年代生まれが多かった。年齢層別で注目度の高かったトピックは1990年代生まれが「(學(xué)業(yè)の)負(fù)擔(dān)軽減」、1980年代生まれが「収入」、1970年代生まれが「子女の教育」、1960年代生まれと1950年代生まれが「年金、醫(yī)療」。年齢層の異なるネット利用者が自らの興味に応じて同一のプラットフォームで政治を語ることができるのもフォーラムの特徴だ。
「網(wǎng)絡(luò)問政(ネットによる行政の行き過ぎや不正のチェック)」は、中國政府がインターネットを通じて國民の狀況を知り、人々の知恵を集め、「民から得たものを民のために使う」を?qū)g現(xiàn)するプロジェクトであり、科學(xué)的で民主的な政策決定を?qū)g現(xiàn)し、人民への奉仕を全力で進(jìn)める措置となる。
人民網(wǎng)の企畫「この質(zhì)問を総理に聞きたい」の參加者は、2013年の両會期間中、延べ2千萬人を突破した。今年はモバイル版も打ち出され、ミニブログ「微博」(ウェイボー)やメッセンジャーアプリ「微信」(ウィーチャット)、モバイル端末、モバイルサイトなど多くのルートで投稿受け付けがなされている。中國政府はインターネットを通じた政治參加の拡大と革新をはかっている。(編集MA)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月7日
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