數(shù)千ドルの割當(dāng)は一見よいことに思えるが、批判する人は外貨準(zhǔn)備とはどのようなものであるかを根本的に理解していない。外貨準(zhǔn)備とは中央銀行が代理管理する域外の資産に過ぎないが、國(guó)內(nèi)では中國(guó)人民銀行が人民元を発行して補(bǔ)償を與えている。つまり中國(guó)企業(yè)が100ドルを人民銀に売ると、人民銀から600元あまりの人民元を受け取って國(guó)內(nèi)で使用することになる。米ドルが再び國(guó)に持ち帰られた場(chǎng)合、通貨を追加発行することになり、結(jié)果的にインフレを引き起こす可能性が出てくる。

そこで外貨準(zhǔn)備の問題では、2つの原則を確立しなければならない。第一に、外貨準(zhǔn)備は一般的に國(guó)內(nèi)に持ち帰って使用してはならないということだ。米ドルの割當(dāng)を聲高に叫ぶ人は、最低限の常識(shí)を欠いている。第二に、中國(guó)は「米國(guó)のワナ」から逃れる必要があり、米國(guó)債の購入にばかり資金を回してはならないということで、これは正確な見方だ。

中國(guó)が6カ月連続で米國(guó)債を売卻していることに戻れば、実際には中國(guó)は「米國(guó)のワナ」からなんとか逃れようとしているのだ。一方で、中國(guó)は米國(guó)債以外への資産の分配を始めており、たとえば収益率の高い米國(guó)の証券を購入するなどしており、こうなると米國(guó)債を減らす必要が出てくる。また一方で、忘れてはならないのは、中國(guó)は海外投資を奨勵(lì)し、アジアインフラ投資銀行（AIIB）、シルクロード基金、新興5カ國(guó)の銀行など一連の金融機(jī)関に出資しており、米ドルも必要だということだ。さらに、中國(guó)が米ドルを売卻したことには、人民元レートの安定を維持するという狙いもある。

當(dāng)然のことだが、中國(guó)が米國(guó)債を大量に購入したことには、戦略的な意味合いもある。第一に、外貨投資には安全性、流動(dòng)性、営利性という3つの原則がある。中國(guó)の外貨準(zhǔn)備は4兆ドルに迫り、世界を見渡せば、米國(guó)債のような投資の原則に合致した投資商品はほかにない。第二に、米國(guó)は中國(guó)にとって最大の輸出市場(chǎng)であり、中國(guó)が米國(guó)債を購入して、米國(guó)人に金を貸し、米國(guó)人は「メードインチャイナ」を購入するのだ。