旅の始まりは西門。旅の終わりも西門。西門はシルクロードへ続きます。
漢の外交使節(jié)として派遣された張騫は、うだつのあがらない小役人からの脫出を試みたのか、未知なる世界への憧れか、漢の武帝の求めに応じて、國の期待を背負(fù)って大月氏をめざし、意気揚(yáng)々と西門を出発したことでしょう。
玄奘三蔵は天竺へ教義の原典を求めて密かに唐を出國。西門から堂々と出たわけではないでしょう。しかしながら、帰國時には太宗皇帝に手厚く出迎えられました。太宗皇帝は國境近くまで出迎えの使者を出したそうですから、きっと西門では、國じゅうの人に歓迎されたことでしょう。
そんな物語に思いを馳せながら、西門の正樓にある土産物屋に入ります。
目的はショッピングではなくて、正樓にある窓から、西に伸びるシルクロードへの道を見るためです。
勇気と夢に溢れた青年たちの熱い思いに思いを馳せ、まっすぐ西へ伸びる道を見ながら、周囲に並ぶお土産には目もくれず、歴史ロマンに浸ります。
でも、売り子さんたちのセールスの聲にロマンもかき消されちゃうのですね。殘念。
本當(dāng)の出発地點(diǎn)だった唐代の西門の場所には、記念の「絲綢之路起點(diǎn)群像」があるそうです。
現(xiàn)在の西の門の一つである玉祥門の、さらに3km西だそうです。
でも、やはり、城壁がある方がロマンに浸れますね。(渡辺直子)
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西安のおすすめルート 一般的な観光ルート
1日目 城壁、鐘樓、兵馬俑坑、秦始皇帝陵、華清池
2日目 陝西歴史博物館、大雁塔、興慶宮公園
「人民網(wǎng)日本語版」2016年5月5日
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