日本で半世紀以上もの間、白米を炊くことに専念し、「飯炊き仙人」と呼ばれる人物がいる。彼の名は村嶋孟さん(85歳)だ。今月26日、村嶋さんは大阪の「大衆(zhòng)食堂」で客に最後の食事を提供すると閉店し、中國へ赴き「東北三省の農(nóng)民の増収」を目的とした「銀シャリ」イベントに參加する。中國新聞網(wǎng)が伝えた。
理想は大きく 素樸な信念貫く
村嶋孟さんの名は日本でも非常に有名だ。美味しい銀シャリだけで大衆(zhòng)食堂は長年客が引きも切らず、日本の白米文化と料理の伝統(tǒng)における活動家とみなされており、まさに「匠の精神」の代表的存在と言えるだろう。米を炊くという日常の家事の一部を「仙人」の域まで高めることになった背景にはどのようなエピソードが隠されているのだろうか?
「私が生まれた1930年代當(dāng)時、日本は戦爭続きだった。物資は不足し、茶碗一杯の熱々の銀シャリを食べられることは人生で一番幸せな事だった」と村嶋さんは當(dāng)時を振り返りながら、自分の動機を分析し、「飢えを経験し、家族が一緒に美味しく食べれることができればという思いで今まで頑張ってきた」と語った。
白米に対する特別な感情から、1963年の開店以來、村嶋さんは古くからの方法にこだわり、電気炊飯器を使わずに竈を使って白米を炊いている。半世紀以上の模索を経て、ついに精密で複雑ながら流れるようで「茶道」と並び稱されるような一連の動作を生み出した。そしてその炊きあがった銀シャリは格別な自然の甘みがあり、人気を集めた。
熱々の蒸気が上がる廚房の中で、上半身裸になって竈の火加減を調(diào)整する様子はまるで日本の白米文化と料理の伝統(tǒng)でできた塑像のように屹然とそびえたっていた。
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