米紙「ナショナル?インタレスト」ウェブサイトはこのほど、「もし第3次世界大戦がアジアで勃発したら」とする記事を掲載した。同記事は中米の海上衝突が將來発生する可能性を暗に指摘した。同ウェブサイトは先月には「第3次世界大戦を引き起こさずに南中國海を守る」と題する記事を掲載し、南中國海で米國が演じるべき役割を強(qiáng)調(diào)した。他の西側(cè)メディア複數(shù)も「第3次世界大戦」に関する記事を掲載しており、南中國海と中國への言及が多い。（文：華益聲?國際問題専門家。人民日報(bào)海外版「望海樓」掲載）

米メディアの議題設(shè)定の手口は明らかだ。

第1に、南中國海情勢の緊張を故意に煽る。こうした記事では「輸送航路」「航行の安全」「海軍」「潛水艦」などの言葉が繰り返し用いられ、南中國海の安全がすでに危ないとの印象を與える。次に、中國に矛先を向けている。西側(cè)メディアは中國の正常な発展を南中國海の不安定の原因と位置づけ、南中國海における中國の正當(dāng)な行動を悪意をもって歪曲し、「中國脅威論」の新たなセールスポイントとしている。さらに、中米関係の將來性に悲観的な見方を示している。

米國がこうした動きの背後の主要な推進(jìn)者であることは間違いない。米側(cè)が「第3次世界大戦」という根も葉も無い話題を騒ぎ立てるのには、複數(shù)の目的がある。

第1に、最も直接的なものとして、米軍はこれを利用してアジア太平洋での軍事力配備を強(qiáng)化し続けることができる。軍事的プレゼンスの強(qiáng)化は「アジア太平洋リバランス」戦略の重要な構(gòu)成要素だ。近年、米側(cè)は「中國への対処」を理由に地域の國々との軍事協(xié)力を推進(jìn)し、成功も収めている。

第2に、客観的に見て米國はフィリピンが一方的に提起した國際仲裁と策応している。米國は中國を「武力によって」國を強(qiáng)大化していると中傷することで、フィリピンを「平和的方法によって爭いを解決する」弱い立場に見せ、國際世論において同情を集めている。これによってフィリピンが中國の主権権益を挑発している事実を覆い隠し、中國の権益維持行動を妨害することもできる。