日銀の通貨政策の動きの一つ一つが最近、市場の関心を集めるようになっている。日銀の動きの影響が、日本自らの経済発展だけでなく、その他の通貨さらには國際市場にも及ぶと考えられているためだ。國際商報が伝えた。
日銀は4月28日、大方の予想を裏切り、緩和政策を発表しない「不動」という手を選んだ。その結(jié)果、人民元の対ドルレート仲値は同日、117bp(ベーシスポイント)もの大幅な引き下げとなったが、オンショアとオフショアの人民元対ドルスポットレートは逆にいずれも100bpを超える大幅な上昇となった。
仲値が大幅に引き下げられた一方で、人民元の対ドルスポットレートがこれほど大きく上昇するという狀況は非常に珍しい。この動きは果たして日銀の通貨政策と関係しているのだろうか。國際化の道をひた走る人民元は今後、このような「國際化リスク」により多く直面していくことになるのだろうか。
▽日本円の変動が人民元に飛び火
投資コンサルタント會社「中投顧問」のマクロ経済研究員を務(wù)める白朋鳴氏は國際商報記者に対し、人民元レートの形成メカニズムではバスケット內(nèi)通貨が參考となり、ドルやユーロ、日本円などの主要通貨の動きは人民元レートに一定の影響を與えていると指摘した。円レートの変動は人民元レートの変動を引き起こす。人民元レートへの円レート変動の影響は、直接的に伝わってくるだけでなく、円がドルに與える影響からも間接的に伝わってくる。
市場データの分析によると、日銀が近年取ってきた金融緩和政策で円は大幅安となった。ドルの対円レートの下落は、大量の過剰な円を米國に流入させ、ドル指數(shù)を大幅に高める。これによってもたらされるのは人民元の受動的な上昇とドル貿(mào)易の黒字減少、中國中央銀行の外國為替資金殘高の低下である。
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