ここ數(shù)カ月、中國(guó)では供給側(cè)の構(gòu)造改革と関係がある「匠の精神」という言葉が大きな話題となり、政治家や學(xué)者、メディアなどが頻繁にこの言葉に言及している。中國(guó)の製造業(yè)は、「高品質(zhì)」へと舵を切り、そのためには「匠の精神」が必ず必要という見方で一致している。しかし、日本の製造業(yè)の衰退を見ると、「匠の精神」も適度な位置にとどめておかなければならないという教訓(xùn)も得られる。(文:蘇清濤。新華網(wǎng)掲載)
20年ほど前、世界の家電市場(chǎng)では、日本のブランドがほぼ獨(dú)占狀態(tài)となっていた。そして、日本の「匠の精神」を、中國(guó)の企業(yè)の研究者が模範(fàn)としてきた。しかし、ここ數(shù)年、日本の老舗ブランドの製品は、再起不能の狀態(tài)に陥っている。
日本最大の総合電機(jī)メーカー?日立製作所で16年働き、現(xiàn)在、京都大學(xué)原子核工學(xué)、東北大學(xué)工學(xué)部などの非常勤講師を務(wù)める湯之上隆氏は、著書「日本型モノづくりの敗北」の中で、日本のIT製造業(yè)の數(shù)十年の栄譽(yù)と恥辱を振り返り、日本の製造業(yè)から4つの教訓(xùn)を?qū)Г訾筏皮い搿¥Δ?、▽職人的な精神や技術(shù)者の技能に頼りすぎ、製品の標(biāo)準(zhǔn)化と汎用化をおろそかにし、低コストで大量生産する能力が圧倒的に不足していた▽性能と指標(biāo)を過酷なまでに追求した結(jié)果、市場(chǎng)の実際のニーズのレベルを軽視し、必要のないコストを投入し、市場(chǎng)に変化が起きた時(shí)に研究開発の中で速やかに製品の調(diào)整を行えなかった‐‐の2つは、「匠の精神」と関係がある。
筆者は、中國(guó)の製造業(yè)で働いた経験があり、業(yè)務(wù)の関係で、日系企業(yè)の「匠の精神」を深く體験した。2009-13年の期間、筆者は工業(yè)用ブラシを生産する民間企業(yè)で、営業(yè)の仕事をし、その主なクライアントは外資系企業(yè)だった。そして、外資系企業(yè)のコスト削減を手助けするため、生産設(shè)備の國(guó)産化を促進(jìn)していた。中でも、機(jī)械?製造系の日系企業(yè)に最も受けが良かった。その理由は、日系企業(yè)にとって、値段の面で大きなメリットがあったからだ。我が社と取引するまで、日系のクライアントが使っている工業(yè)用ブラシのほとんどは、日本から取り寄せていた。品質(zhì)は中國(guó)製よりも良く、壽命も約1.5倍だった。しかし、その値段は、中國(guó)製の10倍だった。つまり、コストパフォーマンスは中國(guó)製を大きく下回っていた。日本人にも「愛國(guó)心」はあるものの、ビジネスとなると、コストパフォーマンスの高い中國(guó)製にすぐに寢返る。2、3年の間に、我が社は中國(guó)の主な日系の顧客ターゲットのほとんどを手中にした。
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