「シェア冷蔵庫」―昨年、スペインの小さな町から人気に火がついたこの方法が、上海にもひっそりと上陸した。住民が、食べ殘して捨てようとした食べ物を、団地內の冷蔵庫に保存しておき、食べ物を買うお金に困窮している人々が無料で食べることができるというシステムだ。中央テレビ網が報じた。
上海初の「シェア冷蔵庫」がお目見えしたのは、上海市普陀區(qū)普雄路28號のコミュニティセンター。冷蔵庫には、ミルク、ヨーグルト、お菓子、缶詰など、1日30品以上の食品が提供され、団地の住民を含む上海の市民は、無料でその食品を受け取ることができる。これらの食品は全て、近隣のスーパーやホテルが提供したもので、品質保証期間が近づいてきて、遠からず捨てられる運命にある食品だ。
だが、中國の「シェア冷蔵庫」は、最近試行段階に入ったばかりで、解決すべき問題もたくさん殘されている。例えば、「食品の安全は誰が責任を負うのか」「食品を安定的に冷蔵庫に供給するための供給源をいかに確保するか」「どうしたら本當に必要とする人々のもとに食品を屆けることができるか」「このような公益式運営を、どうしたら一時的なものとして終わらせず、持続的に運営することができるか」といった問題だ。これらの問題をクリアすれば、「シェア冷蔵庫」は本當にその力を発揮することができるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年10月18日
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