浙江省杭州市下沙地區(qū)にある広東心怡科技物流有限公司の物流倉庫の様子を眺めると、4日の午前10時半には、サポートのため上海から派遣された萬京京さんが貨物の梱包の真っ最中だった。萬さんと同僚たちは毎日約2萬點(diǎn)の商品を処理するという。萬さんが働く倉庫はどの棚も商品がぎっしりで、すべて他のエリアに発送される越境ECの商品だ。同じく下沙地區(qū)にある網(wǎng)易考拉海購の倉庫で働く人は普段は一日あたり約250人だが、今は1500人前後に増員されている。中國新聞社が伝えた。

中國初の越境EC総合試験區(qū)の杭州越境EC総合試験區(qū)はこれから3回目の「ダブル11」（11月11日のネット通販イベント）を迎える。今年は越境ECに関する新政策がうち出されてから初めてのダブル11でもある。

現(xiàn)在、ダブル11の戦いを前にして、杭州最大の保稅區(qū)である杭州越境貿(mào)易EC産業(yè)パーク下沙パークはすでに多忙を極めている。統(tǒng)計によると、杭州の越境EC貨物発送量のうち、90％以上が下沙パーク経由だ。大手EC企業(yè)の予想データをみると、下沙パークでは11日までにダブル11向けに600萬點(diǎn)近い商品の在庫を準(zhǔn)備する予定だ。天貓國際（Tmallグローバル）のダブル11専用プラットフォームには売上の半分以上が集まるとみられ、網(wǎng)易考拉海購などの越境ECの新顔も大きな流れに乗って大量の海外商品を送り込み、全體として売上は昨年並みになることが予想されるという。

網(wǎng)易考拉海購市場部門で広告宣伝を擔(dān)當(dāng)する崔莉莉主管は、「最近のバイヤーは商品の質(zhì)をますます重視するようになっている。高い質(zhì)を維持してダブル11を迎え撃つため、すでにたくさんの準(zhǔn)備をしている。10月末に日本に行って正規(guī)品を直接買い付け、花王、カルビー、スパトリートメントなどの人気商品を選び抜いて買ってきた」と話す。

杭州出入國検査検疫局開発區(qū)擔(dān)當(dāng)の陳■（にんべんに方）さんは、「越境ECは2014年、2015年を経て、産業(yè)全體が価格競爭の段階から徐々にサービスを競う段階、信用を競う段階、品質(zhì)を競う段階へと移行している。根本的な質(zhì)やプロセス管理もさらに透明化とプロセス化が進(jìn)むとみられ、大勢の海外通販愛好者にとっては朗報だ。消費(fèi)者は『安いものを買いたい』という気持ちより『安心できるものを買いたい』という気持ちの方が強(qiáng)いからだ」との見方を示す。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2016年11月7日