中國國家情報センターは12日、「『一帯一路』（the Belt and Road）ビッグデータ報告（2017）」を発表した。この報告は國家情報センターが2016年に続き、ビッグデータ技術(shù)を再び用いて「一帯一路」建設(shè)の進展と成果を全面的に評価した年次報告。

この報告は國別協(xié)力度指數(shù)や各省市の協(xié)力參加指數(shù)を明らかにしているほか、「一帯一路」の國別貿(mào)易協(xié)力や省市の國際貿(mào)易競爭力、企業(yè)の影響力など五つの新たな指數(shù)を初めて明らかにしている。また、同報告はどの國のネットユーザーが「一帯一路」に最も注目しているのか、「一帯一路」に関する人気検索ワードが何かといった面白い問題にも觸れている。

同報告は通常あまり得ることができない情報も明らかにしている。例えば、「一帯一路」において最も注目を集めたホットワードは自由貿(mào)易區(qū)、國際貿(mào)易、コンピューター、金融であり、こうした分野の人材は沿線國が最も欲する人材となっている。この他にも、「一帯一路」建設(shè)においては外國語に長けた人材へのニーズが切迫しており、なかでもトルコ語やベンガル語、ペルシア語などの人材が非常に不足しているのが現(xiàn)狀だ。さらに、國家発展改革委員會國土開発と地區(qū)経済研究所の史育龍所長も意外に感じさせたのは、「『一帯一路』に関心を寄せるネットユーザーは歐米、日韓及び南アジアの國民だったことで、これは私の予測とはやや違っていたが、こういうデータ結(jié)果が得られた」という點だ。

この報告は8つの指數(shù)を用いて「一帯一路」建設(shè)の進展を評価している。國別協(xié)力度指數(shù)ランキングでロシアは連続して一位となり、中國がロシアとの協(xié)力関係が最も緊密であることが分かった。省市參加度指數(shù)ランキングでは広東が最高ポイントを獲得し、意欲がもっと高い都市であることが明らかになった。また、中國西部の広西と新疆は今年初めてトップ10入りし、著しい進歩をみせている。

今年、企業(yè)の影響力指數(shù)が昨年に比べて顕著な向上をみせたことは、中國企業(yè)の「一帯一路」建設(shè)への參加意欲の高まりを示している。現(xiàn)在、IT製品を中心とする一部の中國ブランドはすでに沿線國で高い人気を誇っている。しかし中國科學(xué)院の研究員は企業(yè)の潛在力をさらに発掘する必要があるとしている。同研究員は、「なぜなら『一帯一路』建設(shè)がスムーズに進展するために、企業(yè)の力を必要としているからだ。ビッグデータはどのような方法で企業(yè)が海外へ進出するために役立てるのかという點を考えなければならない」とした。

また、シンクタンクの影響力指數(shù)も大きく変化した。研究內(nèi)容がより深くになり、研究成果がより多様化したほか、「一帯一路」の研究をめぐるシンクタンクも増えてきている?，F(xiàn)在、全國で「一帯一路」関連の発表をしばしばおこなうシンクタンクはすでに800団體を超えているとしている。

また業(yè)界関係者は今年の「一帯一路」ビッグデータ報告の新たな進展はより指數(shù)化がすすみ、実用的になったことだとしている。従來の三つの指數(shù)に加え、企業(yè)、メディア及びシンクタンクの影響力、各國の協(xié)力事情についても評価した。そのため、「一帯一路」の進展と影響力を全面的に明らかにしたこの報告は、政府の政策決定や企業(yè)の海外進出、國民の「一帯一路」に対する理解にとって、非常に良い參考となるだろう。（編集HQ）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年10月15日