貴州省にある世界最大口徑球面電波望遠鏡「FAST」
中國科學技術部の萬鋼部長はこのほど記者會見で、中國の科學技術革新水準は世界先頭集団を目指し、その邁進を加速させており、一部分野では世界の革新リーダーになりつつあると表明した。中國の國際科學技術論文発表數が世界2位になり、被引用回數でも初めてドイツと英國を抜き世界2位になり、発明特許出願件數?取得件數で世界上位に入った點は特に注目に値する。
萬部長によると、中國はすでに世界的な影響力を持つ科學技術革新大國になっているとしている。蛟竜や天眼、悟空などを始めとする重大革新成果が相次いで登場し、基礎研究の國際的な影響力が大幅に向上している。中國は今後措置を講じ、オリジナル革新能力を強化していく計畫だ。
第19回黨大會の報告では、「革新型國家の建設を加速する」とし、「革新は発展けん引の第一の動力、現代化経済體制を建設する戦略的支柱だ」と明確にしている。
昨年の中國全社會研究開発費は、2012年比で70.9%増の1兆7600億元に達する見通しで、科學技術進歩の寄與率は2012年の52.2%から57.5%に上昇し、國家革新能力世界ランキングは2012年の20位から17位に上昇した。
2016年の中國デジタル経済規(guī)模は22兆6000億元に達し、ネット通販取引額、電子情報製品製造規(guī)模で世界一になった。技術革新とビジネスモデル革新、巨大な市場規(guī)模が効果的に融合し、世界産業(yè)構造に深い影響を及ぼし、変化させている。このように急速に更新を遂げている「中國式革新」が世界から注目を集めている。
しかし中國の科學技術オリジナル革新能力は依然として低い。萬部長は、「これからは未來の長期的な発展を見據え、基礎研究のトップダウンデザインを強化し、基礎研究人材チームを拡大し、先見性の高い基礎研究の手配を強化する」と表明した。 (編集YF)
「人民網日本語版」2018年3月5日
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