最後のプレキャストコンクリート板の設置が30日に完了したことで、北京2022年冬季五輪?パラリンピックの競技場である國家水泳センター(ウォーターキューブ、水立方)にカーリング競技場の機能を持たせる改築工事が無事に完了した。これはウォーターキューブの「変身」を意味している。中國新聞社が伝えた。
ウォーターキューブは2008年北京五輪のシンボルとなった競技場で、水泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミングなどの水上競技が行われた。改築後は北京冬季五輪期間中、カーリング?車椅子カーリングに用いられる。
國家水泳センターの楊奇勇社長によると、ウォーターキューブは既存の水上機能を踏まえ氷上機能を追加した。競技場內に構造変更及び取り付け?取り外しが可能な製氷システムを構築することで、カーリングの4本の標準コースを作る。このシステムにより、ウォーターキューブは水上機能と氷上機能を同時に持つことができる。製氷設備と氷層を取り外すと、元のプールに戻る。ウォーターキューブは今後、春?夏?秋季は水上活動に、冬季は氷上活動に用いられる。
改築中、取り外し可能な鉄骨構造が、水と氷を切り替える基礎になった。鉄骨構造はスムーズに設置?取り外しできるよう軽くするとともに、強度を保証しなければならない。鉄骨構造の上にはプレキャストコンクリート板があり、さらにその上には防水層と製氷パイプ層があり、パイプ層の上に氷を敷く。これにより冬季五輪のカーリングの條件が最も厳しい氷面を形成する。
氷と水の切り替えは切り替えそのものの問題の他に、一部の環(huán)境の難問を解決しなければならない。ウォーターキューブの共同設計機関である清華大學、哈爾浜(ハルビン)工程大學などは前期段階の科學研究論証を行い、改築に関わる氷切り替え構造體系、競技場のスポーツ照明、競技場の総合的な省エネなど5つの具體的な課題を重點的に研究した。
改築後のウォーターキューブは機能が増えるほか、スマートなアップグレードを実現(xiàn)する。新しいスマート建築管理システムは、競技場內の気溫?濕度?照明?音聲などの変化を効果的に制御?モニタリングし、冬季五輪のカーリングに完璧な環(huán)境を提供する。
今回の改築により膜構造空洞の自然通風が追加された。天井のこれらの空洞を開くことで、夏場は自然な通風により気溫を下げ、冬場はエネルギーを蓄積し競技場內の熱消費を減らし、より省エネ?エコになる。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年7月31日