「私は根っからの山の人」と話す李博さん(35)は、2008年に大學(xué)を卒業(yè)した後、新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)拜城県の克孜爾(キジル)石窟にやって來て、新疆亀茲(クチャ)研究院文化研究センターの研究員となり、そこで、人生の伴侶も見つけた。彼女は夫の賈文佳さんと共に、ゴビ砂漠で暮らし、キジル壁畫と切っても切れない縁を築いている。新華網(wǎng)が報(bào)じた。
1700年以上前に造営されたキジル石窟にとって、保存狀態(tài)の良い壁畫が最も貴重な寶となっている。2011年、亀茲研究院は、當(dāng)時で最先端のデジタル化スキャン技術(shù)を駆使し、3Dプリントやデジタル印刷などを活用して千年の歴史を誇る石窟を複製した。「文化財(cái)の壽命には限りがあり、永遠(yuǎn)に保存するというのは不可能。自然環(huán)境の変化や人為的な要素で、いつかは破損してしまう。文化財(cái)を永続的に保存するために、當(dāng)院は文化財(cái)デジタル化技術(shù)を?qū)毪筏?。私もその時からキジル石窟のデジタル化スキャン業(yè)務(wù)を擔(dān)當(dāng)するようになった」と李さん。
文化財(cái)のデジタル化のためのほとんどの作業(yè)は洞窟の中で行われ、李さんとチームは1日中洞窟の中にいるという日も少なくない?!付摔胜毪取⑹彝猡瑜旰胜攵纯撙猡ⅳ搿¥蓼?、夏になると、室外より暑い洞窟もある。中に長時間いると、息苦しくて耐え難いこともある」と李さん。
李さんと賈さんが進(jìn)めているのは、文化財(cái)をできるだけ長く保存し、専門家が時間や距離の壁を乗り越えて、至近距離でそれら貴重な壁畫を研究できるようにするための作業(yè)だ。この9年間、李さんとチームは、110の洞窟と、30の洞窟の壁畫をスキャンしてきた。
李さんは、「山奧にある洞窟の中の非常に美しい壁畫を保護(hù)し、多くの人にそれを見てもらうというのが、私たち夫婦の共通の使命」と話す。夫婦で1年中ゴビ砂漠で暮らすというのは、とても不便であるものの、仕事に対する熱い思いが冷めることは全くない。賈さんは、「私たちには、自分たちの仕事を通して、広大な大地に陳列されている遺産を、一人でも多くの人に知ってもらい、洞窟の中にある壁畫を一人でも多くの人の視野に入れるという、共通の夢がある。私たちは今後もここで頑張り続ける」と堅(jiān)い決意を語る。
キジル石窟は、新疆拜城県キジル郷の南東7キロの木扎提(ムザルト)河の北岸にある?yún)s勒塔格(クルタグ)山の向かいの巖壁にある。西暦3世紀(jì)から8世紀(jì)の中頃に造営されたとみられており、中國で最も初期に開削された大型石窟群だ。甘粛省の莫高窟、山西省大同の雲(yún)岡石窟、河南省洛陽の龍門石窟と共に、中國四大石窟に數(shù)えられている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2020年7月9日