中秋節(jié)(舊暦8月15日、今年は9月10日)の連休中、「羊了個羊」というミニゲームがネットで大人気になり、検索ランキングの1位に踴り出た。
公式サイトによると、「羊了個羊」は暇つぶしにもってこいのステージクリア型ミニゲームで、クリア率は0.1%を下回る。遊び方は重なり合ったブロックの中からイラストを集めて消すというもので、イラストは畫面下方のコーナーに入り、3つそろうと消えるが、コーナーにイラストは7つしか入らないので、クリアするのが極めて難しいというのがこのゲームの特徴だ。難しいからこそ、「挑戦しがいのあるゲーム」として人気が出た。
ゲームをクリアすると省?自治區(qū)?直轄市や地級市(省と県の中間にある行政単位)のランキングにカウントされる。自分の所屬するエリアの順位を上げようとして、プレイヤーはますます熱心にゲームをするようになる。ゲームがあまりにも爆発的な人気で、サーバーにしばしば不具合が起こり、ネットユーザーの中には24時間以內(nèi)に3回もサーバーがダウンしたという人もいる。
「羊了個羊」はなぜ突然こんなに人気が出たのか?
ゲーム業(yè)界のある上級管理職の分析によると、このような遊び方にオリジナリティがある挑戦型の暇つぶしゲームの中には、ある程度時間が経つと爆発的に人気を博すものが出てくる。これは別に珍しいことではない。なぜなら、制作の難易度が低く、1人か數(shù)人のスタッフがいる開発スタジオなら制作可能で、ヒットする確率は大作のゲームよりも高い。かつては「合成大西瓜」や「旅かえる」のようなゲームが人気だったという。
ゲーム産業(yè)アナリストの張書楽さんは取材に、「ゲームプランナーがプレイヤーのゲーム心理をよくわかっていることも、人気の理由の1つだ。ゲームの中で地域?qū)澘箲椁肖胜铯?、地域への帰屬感と一體感といった晴れがましい気持ちを味わえるし、ある種のスタイルのソーシャルゲーム體験を簡単に味わえ、短時間で『地元のためにがんばる』というバーチャルな名譽の感覚、『地元の足を引っ張るわけにはいかない』という競爭への意欲も生まれる。またこのゲームは第2ステージで『入門レベル』からいきなり『超高難度』になり、これがプレイヤーの挑戦したい気持ちをさらにかき立てる」と説明した。
張氏は続けて、「これまでのゲームのルールでは、ステージを進むごとに、少しずつ難しくなっていたが、このゲームは非常に刺激的で、第2ステージをクリアできるプレイヤーはわずか0.1%に過ぎない。ゲーム心理として考えると、ずっとクリアできなければ勝ちたい気持ちが非常に強くなり、このような刺激の中で、ゲームをやめられなくなる。ゲームをする機會とツールをより多く獲得したい、SNSでシェアしたいという気持ちも、雪だるま効果でゲームの人気を加速させている」と述べた。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2022年9月15日