あなたは普段どんなランチを食べているだろうか?食堂の簡単なセットメニューだろうか?それともデリバリーで麻辣燙(マーラータン、ピリ辛風(fēng)味の煮込み料理)や丼物を注文しているだろうか?中國のソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」では最近、「超シンプルな食事」が話題となり、それをマネしているネットユーザーも少なくないという。揚(yáng)子晩報(bào)が報(bào)じた。
「超シンプルな食事」には、「冷たい」、「ベジタブル」、「量が少ない」という3つの特徴がある。シェアプラットフォームを見ると、ダイエット目的の人のほか、北京、上海、広州の外資系企業(yè)で働く人がメインとなっていることが分かる。こうした食事が非常に手軽であることを知り、出勤日のランチとして、食べるようになっているようだ。
「午後眠くならない」人もいれば、「お腹がすいて目が回った」人も
なぜ「超シンプルな食事」を選んでいるのだろうか?上海のある金融機(jī)関で働く20代の女性?胡さんは取材に対して、「手軽だし、ぽっちゃりしている私にとってはダイエット効果も期待できると思って始めた。10日くらい試してみたところ、時(shí)間も手間もかからず、ヘルシーなので、なかなかいい感じ。でも、何か食べたくなることも多い」と話す。
「超シンプルな食事」を始めて間もない胡さんと異なり、呉さんは「ファン」と言えるレベルだと言い、オーストラリアに留學(xué)していた頃からこうした食事を習(xí)慣にしていて、帰國した今でも続いているという。呉さんが「超シンプルな食事」を続ける理由は、「特別美味しいとは言えないが、さっぱりしている」からといい、「特に今のように暑い時(shí)期は食欲がなく、満腹度は5割から6割、または6割から7割程度にしておいて、あとはアイスコーヒーを飲めば、午後の仕事中も眠くならない。頭の回転が悪くなることもない」と話す。
ただ、「超シンプルな食事」は注目を集め、チャレンジしてみるという人も多いものの、それを習(xí)慣にするという人はあまりいないようだ。ネットユーザーからは、「3日目になるとデリバリーの蓋を開けただけで、吐きそうになった」や「こんな食事を數(shù)日続けたら、精神的に滅入った」といったコメントのほか、「お腹が空きすぎて、誰かに嚙みつきそうになった」というジョーク交じりのコメントも寄せられている。その一方で、「超シンプルな食事」を少し前から始めている人の中には、「朝と晝はさっぱりしたものを食べ、仕事が終わった後の夕食はがっつりした食事をデリバリーで注文しまくる」という別の極端な狀態(tài)に陥っている人もいるようだ。
栄養(yǎng)専門家「プチ斷食のようなものなので、長期的に続けることは勧めない」
南京市第一病院?栄養(yǎng)膳食センターの主管栄養(yǎng)醫(yī)師?戴春氏は、「栄養(yǎng)という観點(diǎn)から考えると、『超シンプルな食事』は、ほとんどの中國料理の調(diào)理法に比べ、使用する油や塩が少なく、食事の量や使用する油の量もかなり少ないため、カロリーも低くなっている。また、野菜の割合が高く、炭水化物、特に米や麵類の摂取が非常に少なく、主食が雑穀である場合もある。こうした割合や組み合わせは、短期間で體重を落とす上では効果的といえるが、長期的に続けることは勧めない」と指摘している。
実際のところ、いわゆる「超シンプルな食事」とは、近年流行している「プチ斷食」や「ダイエットメニュー」とほとんど変わらない。戴氏は、「こうしたメニューはその組み合わせやカロリー、3大栄養(yǎng)素の割合といった観點(diǎn)から考えて、理に適っていない。極端ではなく、適切に、摂取カロリーを抑えるダイエットをしながら、停滯期に差し掛かった時(shí)に、この種の『プチ斷食』を取り入れることは問題ない。例えば1週間に2日『プチ斷食』するといった方法で、この場合も2日連続で斷食するのではなく、日にちをあけて行ったほうがいい。こうした方法を組み合わせると、體重をうまく落とすことができる」とアドバイスしている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月1日