だがディーラーは、「並行輸入車の価格の差はごく表面的なものだ。まず並行輸入車は4S店（販売、部品提供、アフターサービス、情報フィードバックを手がける総合的サービス店舗）で売られている同型車種と內(nèi)裝が異なる。次に並行輸入車の多くは中國市場向けに製造されたものではなく、一部の部品を中國の法律法規(guī)に合うよう取り替える必要がある」と話す。

販売は上海限定ではない

並行輸入車のテスト事業(yè)では國境地點は上海を中心にするが、販売エリアはテスト事業(yè)実施企業(yè)の既存の販売エリアを中心にする。これはつまり、同試験區(qū)外の消費者が合法的な並行輸入車を購入したいと考えた場合は、同試験區(qū)で登録されたディーラーがその場所に販売スポットを新設しなければならないということで、短期間での実現(xiàn)は難しい。

とはいえ多くの専門家が、自動車の販売に地域制限を設けるのは難しいとの見方を示す。江蘇省や浙江省あたりの消費者であれば、上海に來て車を買うことなどたやすい上、上海のテスト事業(yè)は今後、普及拡大することが予想されるからだという。消息筋によると、新たに認可された福建自由貿(mào)易區(qū)が、福州保稅港區(qū)で上海の並行輸入車テスト事業(yè)政策をコピーする意向だという。

▽影響

既存の輸入車には打撃

同試験區(qū)で並行輸入車のテスト事業(yè)を展開することは、まず並行輸入車市場を規(guī)範化することだ。匿名の自動車産業(yè)アナリストは、「並行輸入車のテスト事業(yè)は、國內(nèi)の自動車代理販売企業(yè)にとってまったく新しいルートを切り開くもので、既存の輸入自動車にとっては一定の打撃になる。競爭を通じて輸入車全體の価格を引き下げることは、消費者にとってはメリットだ」と話す。

だが業(yè)界にはテスト事業(yè)の効果を高く評価するべきではないという聲もある。並行輸入車は主に価格が非常に高く排気量の大きな高級車、新型車、個性的な車、特別仕様の車にこそ市場があり、こうしたニッチな市場の販売臺數(shù)は限られているからだという。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年1月9日