北京の四合院で記念撮影する外國人観光客
アーティスティックな店が並ぶ北京の南鑼鼓巷に北京の特色を生かした四合院(中國の伝統(tǒng)的家屋建築)をホテルにした「北京人家」が登場した。ここでは、竹に囲まれ四合院の赤みがかったこげ茶の門、深緑の窓枠、黒の瓦が中國獨特の建物の雰囲気を醸し出している。
今回「北京人家」に認定された「秦唐府7號院」は、300年以上の歴史を誇る古屋敷。時代の移り変わりを描寫する詩が書かれた羊皮紙のように、清代(1644-1912年)初期から今に至るまでの歴史の証人となっている。手の込んだ彫刻が施された垂花門を開け、15センチほどの高さの敷居を超えると、グレーのレンガで造られた壁が、四合院獨特の雰囲気を醸し出している。レンガ一つ一つに施された彫刻や壁に飾られた絵、刻まれた漢字は、中華文化の髄だ。部屋に入ると、アンティークな照明器具が目に飛び込み、大きな彫刻が施された中國獨特のベッドや木製の家具が現(xiàn)代風(fēng)の浴室とマッチしている。室內(nèi)には、宮廷の皇室で使われた機や椅子、玉製の骨とう品が飾られている。また、庭には、柿や梨などが植えられ、秋になると果物の香りが漂う。また、木の下には、石製の機と竹製の椅子が置かれ、お茶を飲みながら、おしゃべりしたりすることができる。
北京市旅游(観光)委員會はこのほど、特色ある観光ブランドを構(gòu)築しようと、四合院を「北京人家」に認定し、観光客を迎えるプロジェクトを打ち出した。秦唐府7號院は、その認定を受けた四合院の1つだ。同ホテルは、今年の10月まで予約が詰まっているという。宿泊客のほとんどが歐米からの旅行客だ。今回、同委員會は、「北京人家」のサービス基準を改正し、ハード施設(shè)やサービスの規(guī)定を細分化した。北京市の関連の機関も「北京人家」の観光サービス施設(shè)の整備やサービス向上を資金面で支え、サポートする。
同委員會は、2011年に北京の特色を生かした四合院をブランド化した「北京人家」を設(shè)置し、四合院を活用したホテルが一挙に100軒以上に増加。外國人観光客に人気の観光プロジェクトとなり、北京を代表する存在となった。同委員會の責(zé)任者によると、北京らしい雰囲気を満喫できる「四合院ホテル」は、上品なデザインと行き屆いたサービスで、外國人観光客の間で人気となっている。中には、親戚を訪ねて帰國した際に、「北京人家」に宿泊する海外の華人もいるという。現(xiàn)在、多くの四合院ホテルの客室稼働率が一年中90%以上になっている。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年1月20日
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