「香港に來た理由はすごくシンプル。もっといろんなものを手にしたかったから」と福島由布子さんは語った。東京外國語大學(xué)のイタリア學(xué)科を卒業(yè)した福島さん(32)は、周りの友人たちが相次いで結(jié)婚し、子供を生む中、新たな生活をスタートさせるために香港へ行くことを決めた。重慶晨報(bào)が伝えた。
か弱そうな外見の下に強(qiáng)い意志を持っている福島さんは、東京で5年間仕事をするうちに、快適だが刺激のない生活に嫌気がさしてきた。もしこのまま行くと、人生の何かが欠けてしまうのではないかと考えたのだ。
「もし人生が、毎日いかにもっと美味しいものを食べられるか、いかに四季がはっきりしている日本で季節(jié)に合ったレシピを考えられるかなどに頭を悩ますだけだとしたら、それはつまらないことだ。挑戦するべきものがない生活は非常に恐ろしいことだと思う」と福島さんは語る。ある時(shí)期、仕事が上手く行かず落ち込んでいた福島さんは、ある晩自分のオフィスの機(jī)の引き出しに鍵をかける時(shí)、「もう続けられない」という言葉が思わず口からこぼれた。
魂の奧底から出た自分の聲を聞いて、福島さんはついに決斷した。そして、香港での事業(yè)を開拓する自薦書を會(huì)社に提出した。福島さんは、「私が必要としていたのは、自分が生き生きと過ごせる日々でした」と語る。そして將來の世界経済の重要拠點(diǎn)となるアジアの中で、特に広大な中國內(nèi)陸部市場(chǎng)を背景に無限の潛在能力を持つのが香港だという自分の判斷を信じて、香港の地を選んだ。
32歳の福島さんが再出発をするにあたって、母親は心配した。この年齢の女性の多くがすでに結(jié)婚し子供もいる中、福島さんは獨(dú)り身だからだ。母親は娘が現(xiàn)狀に満足して、早く結(jié)婚することを望んでいた。福島さんは、昨年のクリスマスに母親と一緒に手をつないで海辺を散歩した時(shí)、「新鮮な空気を吸うことが必要で、新たな體験で次の段階の人生を充実させたい」という希望を母親に伝えたことを覚えている。非常に奇妙なことだが、歴史は繰り返されるものだ。香港で働いたことのある福島さんの父親は、香港に対して非常に強(qiáng)い思い入れがあった。父親は、香港を新たなスタート地點(diǎn)に選んだ娘を強(qiáng)く支持した。
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