2004年に東京から北京に遣って來て、はや11年。北京の10年の変化は凄まじかった。街も変化し、政治も変化し、空気も変化し、人や文化まで変化した。(文:津田量?北京第二外國語大學(xué)教員)
街並みは言うまでもない。2008年に北京オリンピックを迎えるに當(dāng)たって、北京の街並みは一気に近代化した。私の大好きな古い町並み、多くの「胡同」も多くとり壊されたのは殘念だった。しかし、逆に、外國人に「日本の古き良き下町や長屋がとり壊わされたのは口惜しい」と言われたと考えてみれば、プライベートもトイレもなく、夏暑く冬寒い長屋に住みたい日本人はいないのだから、しかたがない。
政治も胡錦濤から習(xí)近平にバトンタッチした。日本では、一部の人が常に中國崩壊論を唱えているが、此処十年の舵取りの難しい時期において、中國は一貫して発展してきており、地方はともあれ、國家指導(dǎo)者は相変わらず優(yōu)秀であることは、認めざるを得ない。20年以上も迷走している國家の國民として複雑な心境である。
空気の変化は予想外であった。來ての二三年は春の名物である黃砂に悩まされた。黃砂を吸い込んだり、目に入ったりすると、アレルギー反応が出て、口や目の周りや局部が赤くなり、往生した。しかし、此処數(shù)年は、黃砂が吹かなくなって至極快適である。ただその代わりに新たな強敵が現(xiàn)れた。その名をPM2.5という。
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