それから30數(shù)年が経ち、中國でも同じような問題が起こった。韓國の30數(shù)年あまりの発展を経て、韓國の人々が日本製炊飯器ばかりを好むということはなくなり、韓國製炊飯器が中國人観光客の間で人気を集めている。韓國の空港では家電製品の箱をぶら下げた中國人観光客の姿をよく見かける。かつて國産品を信用しなかった韓國人は、今では國産品を愛用する人々の代表的な存在になっている。こうした変化を後押ししたのは、社會の発展であり、企業(yè)の努力であり、世論が問題を正視したことの結果だ。
社會の需要が社會の生産を決定づけるが、社會の生産は需要に遅れることがしばしばだ。人々の安価な商品に対する需要を軽視しないことと同時に、新しい社會的需要に注目することがより必要になる。中國の一部の富裕層は、よりよい製品とよりきめ細かなサービスを求めており、そのためには労力も出費も厭わない。日本では1萬元(1元は約19.1円)近くもする炊飯器は少數(shù)派ではなく、完全手作業(yè)の鉄製內釜を作るメーカーもある。こうした製品は激しい競爭の中にあって、それぞれ內釜のコア技術をもち、はっきりとした特徴を備えている。つまり、日韓の技術にはトップメーカーとしての強みがあるだけではないということだ。製品の差別化や細やかな配慮のためにする努力、需要の変化を見據(jù)えるメーカーの「偏執(zhí)的」なまでのまなざしは、中國にも學ぶところがたくさんある。
中國人の新しい技術や製品に対する情熱は、外國の人々に大いにうらやましがられている。このため西側メディアはよく自國政府に対し、新製品に補助金を出し、中國人消費者を獲得するべきだと訴える。フランスとシンガポールにキャンパスをもつビジネススクールのINSEADのポール?エバンス教授は、「変化を好むと好むまいと、人は自分が変えられるのはいやなものだ」と的確に指摘する。炊飯器の苦悩を解決するのに、韓國は20年以上かかったが、中國はこれほどの時間を必要としないとみられる。重要なことは、需要のグレードアップ、新しいものや変化を求める鋭敏さと勇気を直視できるかどうかだ。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月5日
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