1年間で４店舗の閉店にあたって、閉鎖店舗の売上記録は塗り替えられた。右安門店の一日あたり売上は200萬元の大臺(tái)を上回った。今井氏は、「閉店の影響から、多くのことを考えた。右安門店では、おにぎり類の売上が非常に低迷していたが、店じまいセール期間中、この商品の売上は、定価でもうなぎ上りだった。日本製調(diào)味料の売上は、400％から500％も激増した。このような現(xiàn)象は、ヨーカドーの優(yōu)位性が消費(fèi)者にちゃんと伝わっておらず、店舗側(cè)も消費(fèi)者ニーズをジャストタイミングで把握していない狀況を意味している」と指摘した。

12日、サプライヤー大會(huì)に出席した仕入業(yè)者570人あまりに十分な信頼感を持ってもらうために、三枝氏は、次のような戦略方針を説明した。

北京ヨーカドーの親會(huì)社であるセブンアンドアイホールディングスは、上場企業(yè)総合ランキングで第2位につけた。これは、消費(fèi)者の認(rèn)知度、売上高、従業(yè)員の定職率など10項(xiàng)目の指標(biāo)において、ヨーカドーが高い評価を受けた表れだ。北京ヨーカドーについても、戦略転換後の高利潤?高収益が十分期待できる。日本のイトーヨーカドーの事業(yè)発展は、北京ヨーカドーに數(shù)々のプラスの刺激をもたらした。ヨーカドーは、各店舗の順調(diào)な経営體制を築くことに長けており、重點(diǎn)店舗の個(gè)性化とカスタマー?エクスペリエンス強(qiáng)化を重視している。北京ヨーカドーも、今年、このような戦略への転換を図る。

〇店舗再配置

今井氏は、10カ月に及ぶ北京市場に対する掘り下げた研究の結(jié)果、北京ヨーカドーは、従來の価格戦略を完全に手放し、品質(zhì)を重視した店舗経営に転換することを明確に示した。また、北京の各店舗について、様々な位置づけによる再編成に取り組み、「商品力」と「店舗力」の強(qiáng)化を図る。「商品力」では、カスタマーの生活シーンに相応しい商品をメーカーと共同開発し、売り場でのプレゼンテーションを工夫する。また、差別化を?qū)g現(xiàn)する目的で、オリジナルのプライベートブランド商品の開発と経営を推し進(jìn)める。自社商品の開発にはかなりのリスクが潛んでいるが、ヨーカドーは、旅行をテーマとしたアパレルブランド「バークレー?ロード」の開発や、日本式商品を集めたスタイルの販売試行を進(jìn)めている。「店舗力」については、北京ヨーカドーは、チェーン店の展開をベースに、各店舗の客層に応じた、新コンセプトを攜えた店舗造りを推進(jìn)する。

春節(jié)（舊正月）連休中、會(huì)議に出席するため日本に一時(shí)帰國した今井氏は、中國人観光客が日本製マグボトルや化粧品などの商品を大量に購入する様子を目の當(dāng)たりにした。そこから今井氏は、中國人消費(fèi)者には商品の品質(zhì)や商品価値に大きなこだわりを持っていることを見抜いた。北京ヨーカドー十里堡店とアジア選手村店では、商品価格2千元前後の日本ブランド自転車をいくつか試行的に取り扱った。発売當(dāng)初、これらのブランドの認(rèn)知度は低かったため、1週間に1臺(tái)売れるかどうかだったが、今では27臺(tái)ほど売れている。北京ヨーカドーの各店舗は、今後も、優(yōu)良品質(zhì)かつ適正価格の日常生活品を中心に、客層を精確にとらえ、無駄のない的を絞った商品提供を目指す。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語版」2015年3月17日