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2015年6月3日  
 

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安倍首相は次世代をどこへ導(dǎo)こうとしているのか

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2015年04月08日11:22

 日本文部科學(xué)省は最近、來(lái)年4月から使用する中學(xué)校教科書(shū)の検定結(jié)果を公表した。安倍內(nèi)閣が教科書(shū)検定基準(zhǔn)を改定してから初の教科書(shū)検定だ。このうち歴史問(wèn)題や領(lǐng)土問(wèn)題に関する記述は、日本および?xùn)|アジアの將來(lái)に危険の種をまく可能性がある。(文:劉江永?本紙?zhí)丶s論説員、清華大學(xué)現(xiàn)代國(guó)際関係研究院副院長(zhǎng)。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載)

 日本の教科書(shū)の作成と検定制度は日本の內(nèi)政だが、隣國(guó)との近代史などに関する記述はすでに內(nèi)政の範(fàn)囲を完全に超えている。教科書(shū)によって侵略の罪をうやむやにすることは、良識(shí)を育む助けにならない。中國(guó)侵略日本軍が1937年に引き起こした南京大虐殺について、検定前の教科書(shū)は「南京事件」と稱し、日本軍が「捕虜や住民多數(shù)を殺害した」と記述していた。だが検定後の教科書(shū)では「捕虜や住民に波及し、死傷者多數(shù)が出た」に改められた?!溉毡拒姢伪┬肖蠌?qiáng)く非難された」との記述を削除した教科書(shū)もある。いわゆる「波及」とは、日本軍國(guó)主義の戦爭(zhēng)犯罪行為をうやむやにするものである。実際には1894年の甲午戦爭(zhēng)(日清戦爭(zhēng))時(shí)の旅順であれ、1937年の南京であれ、捕虜や市民を殘虐に殺戮するのは日本侵略軍の一貫したやり方だ。日本軍は南京で「捕虜を取らない」との命令を受けたため、全員を処理(虐殺)することを決定した。その兇暴な行為は書(shū)き盡くせぬほど多く、「波及」の二文字でうやむやにすることがどうしてできようか。

 教科書(shū)による植民地支配の美化は、歴史観の衝突を激化させるだけだ。日本が朝鮮半島を併呑した「日韓併合條約」締結(jié)から今年で105年。日本は1910年から35年間、朝鮮半島に対して植民地支配を行った。日本が韓國(guó)併呑期間に実施した土地調(diào)査について、日本の教科書(shū)はこれまで日本が「近代化の名目を掲げて」実施したものとしていたが、今回「近代化を目的に」に改められた。朝鮮半島に対する植民地支配を美化して日本の次世代に伝えようとするものであり、全く反省の意がない。

 教科書(shū)によって領(lǐng)土意識(shí)と「被害」意識(shí)を強(qiáng)化し、中韓と対抗する思想を教え込む。今回検定された社會(huì)科系の全ての教科書(shū)(地理、歴史、公民)および今春から使用する小學(xué)校の社會(huì)科系の全ての教科書(shū)が、中國(guó)の釣魚(yú)島を日本のいわゆる「尖閣諸島」および「固有の領(lǐng)土」と記している。日本の臺(tái)灣植民地支配期の植民開(kāi)発行為が、なんと釣魚(yú)島が日本のものであるいわゆる「根拠」とされている。日本の子どもたち全體に早くから誤った概念と教育を受け入れさせるものだ。このうち獨(dú)島(日本名?竹島)については「韓國(guó)が不法占拠している」と記している。これは現(xiàn)在の日本と中國(guó)、韓國(guó)との関係を直接的に損なうだけでなく、長(zhǎng)期的な害がある。


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