カナダの政治學者、デイヴィッド?ウェルチ氏は1日、マレーシア?クアラルンプールで開かれた第30回アジア太平洋円卓會議で、南中國海問題をめぐる西側メディアの報道について「中國に無闇にレッテルを貼り、事実を歪曲し、世論を惑わしている。中國をモンスター扱いすることが目的だ」と批判した。
會議終盤の同日、南中國海の安全と安定が議題となった。全體會議でカナダ?ウォータールー大學のウェルチ教授(政治學)は、南中國海問題において西側メディアが中國に「無闇に貼っている3つのレッテル」として、以下を挙げた。
(1)修飾語「全體」をこっそり加え、文脈全體を変える。「西側メディアの報道では『中國が南中國海全體の領有権を主張』といった類の言葉をよく目にするが、これは事実として誤っている。こうした事実の誤りは読者に、中國が南中國海を『中國の湖』に変え、南中國海の範囲內の全ての活動を規(guī)制しようとしているとの印象を與える。だが中國政府はこれまでそのような発言はしていないというのが事実だ」。
(2)形容詞「攻撃的な」をこっそり加え、人々に危機感を抱かせる?!肝鱾趣螆蟮坤扦稀褐袊喂牡膜市袨椤护洹褐袊喂牡膜事瘠崃ⅳ苹顒印护趣い盲垦匀~をよく目にする?!汗牡摹护趣いφZには、ある動機がこめられている。西側メディアはこの語によって南中國海における中國の行為に『攻撃的』とのレッテルを貼り、中國には攻撃的な意図があるとの印象を生じさせている。だが南中國海における中國の活動には様々な理由があり、攻撃的活動もあるかも知れないが、防御的理由もあるというのが事実だ」。
(3)習慣的に「脅威」をあらかじめ仮定することで、西側のいわゆる「航行の自由」を合理化する?!肝鱾去幞钎%ⅳ夏现袊¥魏叫肖巫杂嗓褐袊瓮槫染妗护斡绊懁蚴埭堡皮い毪葢T例的に報道しているが、実際には、注意深く観察すれば、中國が自由航行に影響を與える威嚇や警告をしたことはないことに気づく。中國が正常な航行をする船舶や航空機を駆逐したことはないし、兵器級レーダーでこうした標的をロックオンしたこともない。自由航行の問題において中國は大変慎重に行動している。われわれのメディアは中國がどのように行動しており、なぜそのように行動するのかをよく議論すべきだ」。
ウェルチ氏は「西側メディアが南中國海問題で様々なレッテルを貼るのは、中國を悪者扱いすることが目的だ。だが悪者扱いは問題解決の助けにならない。誤った印象を生じさせたら、誤りを修正し、誤解を正すのにどれほどの努力が必要かをメディアは認識すべきだ」と述べた。
ウェルチ氏は南中國海問題に関して、建設的意見を集め、歴史、法律、心理學、政治學など様々な要素を考慮して、対話に十分な時間をかけるよう各方面に呼びかけた。また、仲裁方式は傷を深めるだけだとして、フィリピンと中國に対して、互いに善意を示し、踏み込んで協(xié)力し、対話による問題解決の道に早く戻るよう提言した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年6月7日
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