「一晩での目薬1個をほとんど使い果たしたら、次の日、眼が充血して『ウサギ眼』になってしまい、痛いし癢いし、物までぼやけて見えるようになってしまった」と話す上海に住む黃さんは、徹夜した晩に目薬を使いすぎたことで、両目がダメージを受け、あやうく失明してしまうところだったという。病院に駆け込んだ黃さんは専門家によると「治療のタイミングが早かったので、患者の視力は完全に回復する。だが、完治するまでに1ヶ月以上かかるだろう」と話している。新民網(wǎng)が伝えた。
○短時間で疲労は改善するが、長時間続けると癥狀が悪化
黃さんは「日本に旅行した友達が買ってきてくれた目薬だから、こんなトラブルが起こるとは、まったく予想外だった。目薬を常用しているが、今回ほど頻繁に使ったことは今までなかった。おととい、殘業(yè)が深夜まで及び、眼が乾燥していたので、30分ごとに目薬をさした。さした直後は、とても気持ちよく感じた。ところが、次の日、目が真っ赤に充血し、非常に痛癢さを感じた。ほとんど何も見えなくなってしまい、あわてて醫(yī)師の診察を受けた」と今回の顛末を語った。
「疲労回復、充血除去、角膜修復促進」といった効能が謳われている目薬は、普段使用する分には問題ないが、なぜ今回の黃さんのケースでは、深刻な事態(tài)に陥ったのか。新視界中興眼科病院院長を務める同済大學醫(yī)學部眼科の廉井財?教授は、「患者は、軽い角膜炎を発癥し、眼の不調が感じられたとみられる。その後、大量に使用した目薬に含まれていた竜脳香やハッカなどの成分は、速やかに疲労を回復させる効能はあるが、最終的にはドライアイの癥狀が悪化する原因となり、角膜の損傷を拡大させてしまう。そしてほとんどの目薬には防腐剤が含まれており、この防腐剤も、程度の差はあるが角膜にダメージを及ぼす恐れがあり、特に長期間の使用によって、回復不能なまでのダメージを與える可能性がある」と指摘した。
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