「都市」は、中國がここ數(shù)十年製造して來た最大の「製品」で、重要な資源がここに集まり、経済效率や國民への福祉を向上させてきた。中國の都市が急速に発展し、「人間本位」の新型都市化が進んでいるのを背景に、中國の都市は今後、どのような見所があるのだろう? (文/秦朔 著名な獨立アナリスト 新華網(wǎng)掲載)
世界都市という角度から見た中國の一線都市
北京、上海、広州、深センはこれまで、國內(nèi)総生産(GDP)が最上位であるため、中國の「一線都市」と稱されてきた。世界都市という角度から考えてみると、経済以外に、國際的な影響力や際立った特色なども考慮しなければならない。そうなると、「一線都市」の顔ぶれは変わるのだろうか?
中國には現(xiàn)在、10都市においてそのGDPが1兆元(約15兆円)を超えており、內(nèi)訳は上海、北京、広州、深セン、天津、蘇州、重慶、武漢、成都、杭州となっている。GDPが9600億元あまりの南京と、9400億元あまりの青島が「GDP1兆元都市」に仲間入りするのも時間の問題だ。以下、長沙、無錫、仏山、寧波、大連、鄭州、瀋陽、煙臺と続く。この20都市のうち、上位12都市は基本的に世界都市の候補ではないだろうか。後の8都市も、まだ時間がかかるものの、希望が全くないわけではない。
數(shù)年後には、中國の都市は卓球チームのような狀態(tài)になるかもしれない。つまり、世界で名を上げるのは容易であるのに対し、中國で名を上げるのは難しいという狀態(tài)だ。中國の一線都市が5都市あるとすると、北京、上海、広州、深センに続くのはどの都市だろう?筆者は杭州だと考える。
GDPだけを見ると、杭州は中國で10番目にすぎない。しかし、杭州には、美しい自然があることは言うまでもなく、今年9月に主要20ヶ國?地域(G20)首脳會議が開催されて世界的影響力が大きく向上した。また、2022年にはアジア競技大會が開催される予定だ。さらに、杭州は中國の大都市の中で、5四半期連続で2ケタ臺の成長を遂げた數(shù)少ない都市だ。現(xiàn)在、第三次産業(yè)の割合は約60%で、中國の民間企業(yè)トップ500の10%以上が杭州にある。
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