日本の全國大學(xué)生協(xié)連合會の最近の調(diào)査で、1日の読書時間が「ゼロ」の大學(xué)生が2017年、初めて5割を超えたことが分かった。日本の大學(xué)で教壇に立つ筆者は、このニュースに肩を大きく落とした。環(huán)球時報が報じた。
國の競爭力には通常、國民の読解力も含まれ、國民の読解力の良し悪しはその國や民族の未來に直接影響するものといえる。第二次世界大戦後、日本は何度も法律の制定を重ね、國民の読書を促進(jìn)してきた。そして、日本の新聞の定期購読者數(shù)や年間平均読書本數(shù)などは現(xiàn)在でも世界トップクラスであるものの、「読書をしない」人が現(xiàn)在増加傾向にある。
私は大學(xué)生の時、毎日學(xué)校とJR高田馬場駅間を歩いていた。その20分ほどの區(qū)間には何軒かの古本屋があった。しかし、今は書店の數(shù)もかなり減り、殘っている書店はさびれてラーメン屋や攜帯ショップなどの陰に埋もれている。日本の新聞や雑誌には今でも、著名な企業(yè)家おすすめの本を紹介するコーナーがある。つまり、多くの企業(yè)のトップは読書が好きであるということだ。しかし、そのような本を読んでいる人は今、少しずつ高齢化してきている。
今でも、経済的に比較的恵まれた家庭で育ち、名門大學(xué)に通う大學(xué)生が読書をしているという。彼らはアルバイトをしていない、もしくはアルバイトをしていても読書の時間をしっかりと確保している。一方、名門校ではない大學(xué)生の読書習(xí)慣は、名門校の大學(xué)生と比べると、明らかに劣る。彼らは、読書の習(xí)慣がなかったり、経済的な問題を抱えていたりする。特に、両親が學(xué)費を全額払えない家庭の學(xué)生が、生活費以外に、學(xué)費の一部も自分で稼げなければならない。
日本では、今でも長時間労働が問題となっている?,F(xiàn)役の労働者の中には、エネルギーに満ち溢れ、読書を楽しんでいる若者もいる。しかし、彼らは1日平均10時間以上働いている。今はパソコンを使った作業(yè)が増える一方で、目が疲れ、心身の調(diào)子を整える必要もあり、力仕事に比べると楽に見えるかもしれないが、実際はかなり疲労が増している。また、日本では晩婚、高齢出産が増え、自分の子供を育てながら、親の介護(hù)もしなければならないという若者も増えている。そのため、社會の中堅層は全體的に疲れており、読書をする時間もなければ気力もない狀態(tài)になっている。
若者にとって、「読書」というと、國民の教育體系における読書と、自由な読書の2つのタイプがある。前者が減れば、國民教育の質(zhì)が下がり、後者が減れば、人格や良識の形成に悪影響を及ぼす。全體的な読書の時間が減れば、若者の包容力や想像力が育たない。その結(jié)果、民族全體の創(chuàng)造力が壊滅的な狀態(tài)になってしまう。
読書をしない日本人が増えている現(xiàn)象は、日本社會全體の変化を反映しており、現(xiàn)代世界の発展の流れとも関係がある。第二次世界大戦後、大學(xué)の數(shù)が増え、新入生の數(shù)も増えた。そして、大學(xué)と現(xiàn)代工業(yè)制度が歩調(diào)を合わせ、生産消費社會の歯車となってきた。しかし、全ての人たちが大學(xué)に通うようになると、「大學(xué)生」のメリットがなくなる。大衆(zhòng)社會がエリート社會にとって代わるようになり、それが読書の習(xí)慣にも影響を與えている。
現(xiàn)在、日本の中堅労働者は、ゲームやアニメ、映畫などの影響を受けて成長した世代で、同世代にとっての「本」とは、アニメ、文字、音などを含む総合的な情報になっている。日本は漫畫大國で、娯楽の分野だけでなく、様々な専門分野の漫畫もあり、多くの若者は漫畫を通して知識を得ている。日本の知識人は、元々読書の雰囲気に満ち満ちていた日本は、今後も「読書」をし続ける必要があるのか、「読書」の定義を拡大する必要があるかどうか、熟考中だ。技術(shù)革命や人類社會の構(gòu)造の変化により、人々の読書の歴史も変化を続けている?,F(xiàn)在、大學(xué)の外で起きている変化が、大學(xué)內(nèi)の教育スタイルを変えるよう促している。しかし、日本の教育機構(gòu)は、そのような変化の意味を真剣に考慮しておらず、準(zhǔn)備を怠っているように見える。(作者:日本杏林大學(xué)大學(xué)院教授?劉迪) (編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2018年3月16日
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