中國の舊暦の正月である春節(jié)（今年は2月5日）がまもなく到來する。日本の東京中國文化センターと中國の北京吉祥大地文化伝播有限公司の共催による「中國西蔵タンカ蕓術(shù)展」が1月29日午後、東京で開幕した。人民日報(bào)が伝えた。

同展は東京中國文化センター多目的ホールに、西蔵の仏教に関する人物や曼荼羅などを描いたタンカ43幅を展示。最も古いものは15世紀(jì)の古代タンカで、今回の展示に合わせて新しく制作された現(xiàn)代タンカもあり、タンカ蕓術(shù)の魅力を余すところなく伝えている。注目されるのは、29日に行われた新趣向の開幕公演で、中國のパフォーマーや畫家、日本の來賓、來場者がステージの上と下で交流し、中國蔵族文化を思う存分楽しんだ。

日本の來場者に蔵族文化を深く理解してもらうため、今回の展示に合わせて、蔵族歌舞グループ?マジェアミを招き、30日午後に歌舞が披露された。

マジェアミのパフォーマンスの後には、青海省の蔵族居住地域から來たタンカ畫家の仁青才譲氏によるタンカ制作の実演が行われたほか、蔵族書道の実演も行われ、大勢の來場者が取り囲んで見入っていた。

「タンカの精密な美しさ、歌曲の妙なる調(diào)べ、舞踏の超絶技巧など中國の蔵族文化は本當(dāng)に輝かしい」と話す橫浜市に住む桑原恵里香さんは4ヶ月になる息子を連れて東京まで展示を見に來た。中國に1年間留學(xué)したことがあるという桑原さんは、「自分は中國文化がすごく好きで、中國文化をより理解するため、よくこのセンターに來て中國語を勉強(qiáng)したり、展示を見たりしている。自分の子どもにも將來中國語を勉強(qiáng)して、日本と中國の世代間の友好に寄與する人になってほしい」と話した。

同センターの羅玉泉センター長は取材に答える中で、「中國文化は広大で奧が深く、蔵族文化は中國文化の重要な構(gòu)成要素として獨(dú)特の魅力を備え、日本の人々にも深く愛されている。今回の活動を通じて日本の人たちに多様な中國文化を知ってもらい、もっと中國を好きになってもらいたい」と述べた。

2日続けて來場した日本人も多く、作品1つ1つを真剣に鑑賞していた。來場者の一人は、「いっぺんにこんなにたくさんの美しいタンカを見られるなんて、いい目の保養(yǎng)になる。中國文化が大好きなので、友だちにたくさん宣伝しようと思う」と話した。

タンカとは布地に絵を描き、表裝した後、吊り下げて祭られる掛け軸の宗教畫。蔵族の「百科事典」などと呼ばれ、中國無形文化遺産リストに入っている。同公司の創(chuàng)業(yè)者?王瑞氏の説明によると、「今回の展示は準(zhǔn)備に2年の月日を費(fèi)やした。どの作品も非常に素晴らしい。展示は2月14日まで」という。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2019年2月1日