〇東部の「配達員」の平均月収は5110元
多くの人が、「配達員の収入は高い」と思っているが、現(xiàn)狀はそうとは限らない。調(diào)査報告によると、彼らの平均月収は、「3千元(1元は約16.5円)以下」が23.3%、「3千~4千元」が20.2%、「4千~5千元」が25.7%、「5千~6千元」が13.2%「6千元以上」が17.6%をそれぞれ占めた。配達員の平均月収を地域別でみると、東部は5110元、中部は4464元、西部は4247元だった。
2017年、全國都市部の民営企業(yè)従業(yè)員の平均月収は3813.4元だった一方で、配達員は4859元で、27.4%高かった。このデータを見る限り、表面的には、宅配業(yè)界の収入レベルは低くはないが、配達員の高収入は、非常にきつい業(yè)務や長時間殘業(yè)による結(jié)果にすぎない。時間あたりの報酬で見ると、平均23.9元と、最低賃金基準(人力社會保障部が発表した32都市の最低賃金基準は、北京が1時間24元、その他の地方は1時間15元から20元となっている)とほとんど変わらない。
具體的な報酬算出方法によると、「配達員」の賃金は、「完全歩合制」が多數(shù)を占め(55.8%)、「月給制(11.5%)」、「基本給+業(yè)績給(14.9%)」、「基本給+歩合給(10.6%)」が続いた。物流宅配や直販スタイルの多くが、「固定給+業(yè)績給」という報酬パターンを採用している一方で、フードデリバリー、宅配クラウドソーシング、フランチャイズ形式の多くは、完全歩合制を採用している。
〇配達員の過半數(shù)が「人々から敬意を払われていないと感じる」
配達員の支出についてみると、彼らの日常生活では、「消費が多く、娯楽が少ない」という傾向を呈していた。2017年、全國住民1人あたり消費支出は1萬8322元で、同年の配達員1人あたりの消費支出は2萬3459元と、全國平均より28%も多かった。聞き取り調(diào)査では、「給料でほぼ生活できている」と答えた人は44.5%、「生活は少し苦しい」とした人は33.2%、「生活は大変苦しい」と答えた人は19.4%だった。
配達員はこうした狀況のもと、特に、「疲れ果てて、仕事が終わるとただひたすら眠りたい」ほど仕事上のストレスにさらされており、レジャーや娯楽に時間やエネルギーを注ぐ配達員は極めて少ない。その娯楽も「ショート動畫を見る(17.8%)」、「音楽を聴く(15.0%)」、「テレビドラマや映畫を見る(14.2%)」、「ゲームで遊ぶ(10.3%)」などにとどまり、「何もしない」が半數(shù)以上を占めた。
仕事が非常にきつく、収入レベルはそれほど高くはないものの、仕事に対する配達員の満足度は「中レベル」だった。仕事に対する満足度を10段階でみると、配達員平均は6.62で、「8以上」と評価した人の割合は44.8%に上り、「4未満」は15.9%にとどまった。
宅配の仕事に就く多くの若者たちは、「宅配はストレスが高くてしかもきつい仕事」と認識している。しかし疲れることは疲れるが、その収入はまあまあのレベルと言え、特に、時間について比較的自由で、決まったエリア內(nèi)で配送任務を全うすればそれで良い點は評価されている。その一方で「自分の仕事は人々から敬意を払われていない」と感じている人は56.3%、「職業(yè)としてあまり認められていない」と考える人が65.1%に、それぞれ達していた。(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年2月27日