「書道」と聞くと學校での授業(yè)を思い出す人もいれば、カルチャースクールなどで學ぶ趣味として思い浮かべる人もいるかもしれない。しかし、書道を一種の健康法としてみた時、これまでとは全く違った書道を楽しむことができるかもしれない。今回は、中國書法家協(xié)會の劉金凱副會長が「書道と養(yǎng)生」について紹介する。
はじめに
現(xiàn)代の人々にとって、テンポの速い生活や夜を徹しての仕事、長時間座り続けたり、運動不足、そしてストレスなどが健康に悪い影響を與える主な原因となっている。そのため、栄養(yǎng)バランスの取れた食事と穏やかな心理狀態(tài)を保つことが健康を保つことにつながると言える。
書道は中國の伝統(tǒng)蕓術(shù)であるばかりか、心を穏やかに、ゆったりさせ、ストレスを緩和し、心身の調(diào)和を図り、エネルギーを蓄えることもできるため、人々の健康に大いに役立つ。
1.書道の練習と養(yǎng)生
體と脳を鍛える書道
書道は動と靜が結(jié)合した有酸素運動と言える。練習前に機を拭き、墨をすり、紙や筆を準備しながらだんだんと心を靜めていく。そしていざ書き始めれば腕の筋肉と神経を集中させるだけでなく、指、腕、肩、背中、腰、足も動かすことになり、課業(yè)を終えるとやや汗ばむほどで、身體の各器官が鍛えられ、體全體が伸び伸びとして心地よくなる。
また書道の手本は常に中國の典籍や詩歌で、初心者は繰り返し臨書する必要がある。そのためこうした手本を繰り返し鑑賞し、臨書していくうちに脳も鍛えられていく。
精神集中と気の練習となる書道
書道を練習することは脳と體を一體化させて、気を練習することになる。字を書く前には精神を集中させ、気を丹田にためて、雑念を払う。力と気を上手に使って初めて勢いと品のある作品を生み出すことができる。
精気を養(yǎng)い、心を穏やかにする書道
書道は精気や集中力を養(yǎng)い、気を整えるため、古來から書道家は長壽を保つ人が多い。また書道は書く人の精神や心の狀態(tài)を整えるのに非常に役立つ。唐代の書家?柳公権が「心正しければ、筆正し」としているように書道を練習する過程は人間の人格を育て、心を鍛える過程だと言える。