▽ネット用語は得てして玉石混交になりがち

「求拡列」は「友だち追加をリクエストする」という意味で、「暖説説」はSNSで積極的に返信したり「いいね！」を押したりすることを意味し、「xswl」は「笑死我了」（超ウケる）の省略形。最近、こうした00後（2000年代生まれ）の使用するネット用語を紹介した文章を見て、ネットを使いこなしていると自負(fù)する90後（1990年代生まれ）のネットユーザーたちが、「00後の世界は理解できない」とつぶやいている。

邵準(zhǔn)教授は、「相手の使用するネット用語がわからないのは、當(dāng)たり前のこと。これまで、人々は血縁や地縁などの関係から1つに結(jié)ばれ、それぞれの地域の方言や社會(huì)的方言を形成してきた。しかしネット社會(huì)は趣味や興味関心で結(jié)びついた『趣味の縁』でコミュニティを構(gòu)築していることが多く、コミュニティが異なれば、使用するネット用語もまた異なってくる。當(dāng)然のことだが、極めて表現(xiàn)力の高いネット用語はコミュニティ間の壁も打ち破り、ネット流行語となるだけでなく、さらには『次元の壁』をも打ち破って、ネットの世界から新聞やテレビといった主流の言語體系にも進(jìn)出していくことができる」としている。

申教授は、「現(xiàn)実の生活の中で慎重に推敲される言語と異なり、ネット用語は言葉の意味が一般的に希薄になっている。ネット用語のこうした特徴を理解していなければ、誤解が生じてしまう可能性がある。一つには一部の誇張した表現(xiàn)は実はいたって普通のことを表現(xiàn)しているという點(diǎn)。もう一つは、現(xiàn)実の生活の中では親切で禮儀に適った一部の表現(xiàn)が、ネット上では冷たく生真面目と認(rèn)識されてしまう點(diǎn)だ。これまで『呵呵』（へへへ）といえば楽しい気持ちを表していたが、ネットではこれはおざなりな対応とみなされる。それだけでなく、現(xiàn)在に至っては『哈哈』（ははは）だけでは足りないとされ、少なくとも『哈哈哈哈哈』としないとその楽しい気持ちが十分伝わらないとしている。またこれまでは『嗯』（うん）という漢字1文字で肯定する気持ちが伝わっていたが、今は少なくとも『嗯嗯』と2つ並べてはじめてその丁寧さが伝わる」としている。

商務(wù)印書館漢語編集センターの余桂林センター長は、「今の時(shí)代は『誰もがマイクを手にしている時(shí)代』と言え、全ての人に自分の聲を発する機(jī)會(huì)が與えられている。しかしその文化レベルや価値の指向性、認(rèn)知レベルは人によって異なるため、発信される內(nèi)容には優(yōu)れたものもあれば、低俗なものも含まれており、ネット用語は玉石混交になりがちだ。低俗な言語は言語生活において客観的に存在はしているものの、だからといってネットで思うままに使用したり、亂用したりしてはならない」との見方を示す。