秋めく9月が訪れ、大學は新入生を迎えるシーズンとなった。新世代の00後(2000年代生まれ)が大學生となり、入學シーズンの「三種の神器」にも大きな変化が生じている。00後は大學入學時に、どんな「神器」を攜えてくるのだろうか。
▽新入生の入學アイテム変遷史
最新のデータによると、2019年の新入生の入學アイテムとしては、攜帯電話、パソコン、タブレットPCのほか、新たに電子書籍、マッサージグッズ、セグウェイの「新三種の神器」が加わっている。
生活必需品から流行の消費財まで、新中國が成立してからの70年間に、大學生の入學アイテムには大きな変化が生じており、時代の変遷を映し出してきた。
1950年代から70年代にかけては、社會経済のレベルがまだ高くなかったため、新入生の入學アイテムは生活必需品が主だった。「衣類、布団、食器」または「洗面器、魔法瓶、ホーローのマグカップ」がよくある新入生の「三種の神器」だった。
80年代中後期になると、改革開放と市場経済の繁栄にともなって、新入生の「スペック」にも変化が生じた。ファッションを追求する若者にとって萬年筆、腕時計、ラジオが「新三種の神器」になり、珍しい小型家電製品も人気だった。
90年代に入ると、中國の経済も科學技術も日進月歩の発展を遂げた。1998年に入學した謝さんは、「ポケットベルが數(shù)字表記から漢字表記になり、新しいものが出ると、両親はできる限り子どもに買い與えたものだ」と振り返る。
ここ2年間ほどは、00年以降に生まれた子どもが大學に進むようになり、経済的に豊かな家庭の學生が追求する「三種の神器」は、すでに基本的生活ニーズのレベルを超え、市場の消費トレンドのバロメーターとなっている。
▽時代は絶えず変化し、大學生活への期待も多様に
70年間の新入生の入學アイテムの変遷を振り返ると、いくつかの興味深い現(xiàn)象がみられる。