宋詞や唐詩(shī)をビジュアルデータで読み解く可視化データ作品の「宋詞繾綣、何処畫人間」(以下「宋詞」)と「唐女詩(shī)人群像」(以下「唐詩(shī)」)が、このところソーシャルメディアで拡散されている。この作品は浙江大學(xué)CAD&CG國(guó)家重點(diǎn)実験室と新華網(wǎng)データ報(bào)道部が協(xié)力し、半年間かけて完成させたものだ。銭江晩報(bào)が伝えた。
研究チームは5萬(wàn)5千首の唐詩(shī)と、2萬(wàn)1千首の宋詞を分析し、ビッグデータ技術(shù)を用いて唐詩(shī)と宋詞を解読したところ、これまでは見えてこなかった多くのことを発見したという。
「宋詞」のウェブ版では、詩(shī)人の足跡を示すマップと年表を連動(dòng)させ、時(shí)空を一體化させたビジュアルデータを掲載。これを見ると、蘇軾(蘇東坡)の足跡はほぼ宋朝の領(lǐng)土全體に及んでいることが分かる。マップ上で最も大きい點(diǎn)があった場(chǎng)所は杭州であり、これは杭州が蘇軾が最も多く訪ねた場(chǎng)所だったことを示している。
「東風(fēng)」という単語(yǔ)は宋詞の中で1264回使われている。その次に多かったのは「何処」で、計(jì)1157回だった。第三位は「人間(人の世、世間)」で、宋詞の中に計(jì)1061回登場(chǎng)していた。
研究チームは「全宋詞」の文章の表面的な情報(bào)を分析しただけでなく、宋詞が表しているイメージの意味を深く掘り起こし、宋詞で用いられている?yún)g語(yǔ)のイメージとその単語(yǔ)で表現(xiàn)しようとしている感情をグラフにまとめた。このグラフでは、「月」や「酒」などよく使われている30の単語(yǔ)をピックアップし、蘇軾や李清照など、宋詞を數(shù)多く創(chuàng)作した24人の人物を代表として取り上げた。ビッグデータ分析を通して、これら30の単語(yǔ)が表わしている感情を?qū)Г訾贰ⅳ饯胃星椁颉赶?怒?哀?楽?思」の5種類に分類。各単語(yǔ)からイメージされる絵が表示された?jī)谣哎楗栅?、その単語(yǔ)で表現(xiàn)されている「喜?怒?哀?楽?思」の感情の割合を示した。
たとえば、詩(shī)人が「酒」について書いている時(shí)、その半數(shù)近くが表現(xiàn)しようとした感情は懐かしさと思考だった。陸游の「紅酥手、黃騰酒」や、晏殊の「一曲新詞酒一杯、去年天気舊亭臺(tái)」は、いずれも故人への追憶と人生についての思考を表現(xiàn)している。また「酒」について書かれた詩(shī)の3割近くが、たとえば朱敦儒の「日日深杯酒満、朝朝小圃花開」のように、心ゆくまで笑う楽しい感情を表現(xiàn)していた。
浙江大學(xué)コンピューター科學(xué)?技術(shù)學(xué)院副院長(zhǎng)の陳為氏は、「人は視覚によって物事を理解する??梢暬工毪长趣?、難解な唐詩(shī)や宋詞が通俗的で分かりやすくなり、理屈っぽくて重苦しいステレオタイプの解説から脫して、伝統(tǒng)文化をPRする効果を果たしている」と語(yǔ)った。(編集AK)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年8月30日