8月31日の午後から夜にかけて、一部の過激な暴力分子が香港地區(qū)のあちこちで、放火や公共物破壊、バリケード設置、警察署包囲、攻撃といった違法行為を繰り広げた。いたるところで物が散亂し、地面には大量のゴミが殘され、壁には大量の黒いスプレーによる侮辱的なスローガンが書きなぐられており、市民や観光客の暮らしや外出に深刻な影響を與えている。中國青年報が伝えた。
9月1日早朝、香港の若者のグループが自発的に街頭に集まり、シャベル、雑巾、モップなどの掃除道具を持ち、「フラッシュモブ」のような動きで、落書きやスローガン、ゴミを丁寧に除去し始めた。彼らは、実際の行動によって自分たちの主張をアピールし、同時に、香港に清潔さや美しさを取り戻そうとした。
今回の「青年フラッシュモブ?コミュニティ清掃活動」は、8月31日夜に香港現地のSNSプラットフォームでその実施が呼びかけられると、瞬く間に大勢の香港市民からの反響を得た。立體交差橋や道端で、市民が自発的に集まり構成されたボランティアチームが、壁に書かれた落書きを少しずつ雑巾で消し、ベタベタといたる所に貼られたスローガンの紙をシャベルで必至に剝ぎ取り、散亂したゴミを持參したゴミ袋にまとめた。
今回の活動の発起人の一人である香港に住む高松傑さんは、「道を通りかかった多くの市民が、私たちの行動を支持してくれた。清掃活動の様子を撮影してネット上に投稿してくれた人もいる」と話す。これまでにも、コミュニティの清掃ボランティア活動に攜わった経験のある彼は、「これほど多くの人が、私たちを支持してくれるとは本當に意外だった」と驚きを隠せない。フラッシュモブ?コミュニティ清掃活動のメンバーが街頭に登場すると、多くの香港市民が、「自分も加わりたい」と、高さんに電話で連絡してきたという。多くの人は、自分の住まいの近くをボランティア場所として選び、自らボランティア?サブチームを組織して、清掃活動を展開している。
もう1人の活動発起人である莊守堃さんは、「このようなフラッシュモブ活動を通じて、『愛によってコミュニティに感動を與え、愛によって恨みを消し去り、愛によって暴力をストップさせる』よう願っている。ボランティアは、國內外の観光客や投資家に愛という情報を発信することで、香港が彼らに対し心を開いていることを伝えることを、ボランティアは願っている」とコメントした。
高松傑さんは、きっぱりと、「最近の暴力行為が原因で、香港社會のムードはかなり低迷している。今、香港にとって最も必要なのは、強さや勇ましさではなく、物事の是非でもなく、『愛』そのものだ。一人一人が、自らによる愛ある行動を通じて、香港を再建するという自信を持ってほしい」と述べた。
ボランティアたちはただひたすら3~4時間かけて清掃を行った。ボランティアに加わる人數は増加の一途をたどっており、その多くは若者だが、年輩の市民もおり、人々を感動させている。
フラッシュモブ?コミュニティ清掃活動が終わると、ボランティアたちは、手を振り上げ、「香港はいつもの姿に戻った!」と聲高らかに宣言した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年9月3日