スマホをいじりながら道を渡っているという人は、今後は「罰金」が科せられることになるかもしれない。北京日報が報じた。
「河南省文明行為促進條例(草案)」がこのほど審議に移った。下を向いてスマホをいじりながら道を渡るという行為について、「草案」は「スマホなどの攜帯式電子機器をいじりながら橫斷歩道を渡った場合、関連の行政法律執(zhí)行當局により、警告処分または50元(1元は約15.5円)以上、200元以下の罰金が科される」としている。
道を渡りながらスマホが常態(tài)化
現(xiàn)在、多くの人にとって、スマホは「體の一部」のような不可欠な存在になっており、「スマホ族」現(xiàn)象も度々人々の話題に上っている。ある調査では、「スマホをいじりながら道を渡ったことがあるか?」との質問に、回答者の72.2%が「ある」と答え、「一回もない」との回答は27.8%にとどまった。
多くの人がスマホをいじりながら道を渡る北京市朝陽大悅城の交差點
それほど多くの急ぎの用事があるのだろうか?取材を進めた結果、スマホをいじりながら道を渡る理由は様々だったが、代表的な理由として3つ挙げられたのは、「チャット、または仕事の返信」、「緊急または重要な電話が急にかかってきたため」、そして「青信號なので、スマホをいじっていても大丈夫だと思ったから」だった。
スマホをいじりながら道を渡る學生3人
道を渡りながらスマホをいじるのはとても危険
道を渡りながらスマホをいじっていることが原因の交通事故が近年、急増している。歩きスマホは非常に危険であることには、科學的根拠がある。
海外のある研究報告によると、スマホをいじりながら道を渡ると、歩くスピードが平均16%から33%落ち、脳が察知する周囲の環(huán)境に関する情報も減り、事故発生率が大幅に上昇する。日本のある研究によると、歩きスマホをすると、普通に歩く時と比べて視野が平均20分の1になるとしている。